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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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オバマ大統領就任式

今日の未明、オバマ大統領就任式及びスピーチを見ました。

ワシントンの議事堂前に設(しつ)えられた舞台には、上下両院の
議員たち、歴代の大統領たちが立ち並ぶ中、オバマ大統領が登場
しました。それはローマの元老院たちが皇帝を迎えているようにも
見えました。

「奉仕」、「責任」がキーワードの就任式であったと思います。そして、
この就任式のスピーチは、アメリカのこれからの苦境を予感させる
ものとなりました。

オバマ大統領はアメリカ国民に自分たちの責務を果たすように「命じ」
ました。その責務とは「痛みを感じながらもそれを我慢する」ことのように
思われます。アメリカ国民はどれほど忍耐できるでしょうか。

国のトップが国民に対して「奉仕」や「責任」などと言い出したら、これは
危険な兆候です。こういう場合、政府は、戦争とか、預金封鎖とか、国民
の犠牲を強いる政策を行うことが多いです。

メディアはオバマ氏の登場を「苦境の中の希望」と持ち上げ、環境関連
産業への投資を行う「グリーン・ニューディール政策」について喧伝して
います。これは、脱石油依存で、中東、ロシア、ヴェネズエラの力を弱める
ことが第一の目的ですね。

オバマは決して、政治の素人ではないし、ただの理想主義者ではないよう
です。それが「オバマも結局一緒か」ということになれば、アメリカ国民の
失望感を招くでしょう。それが行き過ぎると、オバマ大統領は4年間の
任期を全うすることは難しいでしょう。演説で人々を「だますこと」という点で、
オバマ大統領は、小泉元首相と似ていると思います。

就任式で印象に残ったのは、オバマ大統領の演説を見守る、ジョン・D・
ロックフェラーの姿でした。

オバマ大統領就任式_c0196137_133286.jpg


誰が本当の「皇帝」か、これで分かります。
by Hfurumura | 2009-01-21 12:42
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