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黙っていろと言われて黙っている小沢氏
小沢一郎氏(民主党前幹事長・元代表)についての記事が二日続けて、「反権力」の産経新聞に掲載されていました。小沢氏をここまで追いかけまわすのは大した執念だと思います。サッカーの日本代表の長友選手のようです。敬服に値します。
小沢氏の影響力を排除した、「脱小沢」の菅直人内閣、枝野幸男民主党執行部がスタートしました。しかし、ここまで小沢氏の動向が微に入り細に入り伝えられるというのは、①小沢氏を何としても追い落とすために密着マークをして失策を見つける、②小沢氏は力があると読者に洗脳するためにマークする、③小沢氏には本当に力があり、彼が復活するのが怖いからマークする、という理由が考えられますが、それぞれが正しい理由なのではないかと思います。 小沢氏は本当に静かにしていて、政治向きのことは一切公的な場で発言していません。党の代表から静かにしているように、と言われて、役職にもついていないので本当に静かにしているようです。地方行脚を続ける気持ちはあるようですが、政局に関わっている暇はない、という大きな態度を示しています。参議院議員選挙の候補者たちのもとに秘書を派遣しているのも継続しているようです。 産経新聞は、かなり赤字を抱えて苦しいと言われています。だから、読者を獲得するために読者が読みたい記事を書こうとしてそれで小沢氏を追いかけているということも考えられます。そうなると、人々は小沢氏が嫌いだけれども、その動向は気になる政治家と言うことになります。ここで思い出すのが、田中角栄元首相です。田中氏ほど毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい政治家はいませんでした。しかし、彼ほど人々からその動向を気にされる政治家もまたいませんでした。 ここで面白いと思ったのは、産経新聞が岩手日報の記事を紹介していることです。ある新聞社が別の新聞社の記事を紹介する、というのは良く考えたらおかしなことです。全国紙と地方紙と言えども、ライバル関係にあるのですから、他の新聞の宣伝になるようなことはしたくないはずです。しかし、ここでは、「ほら、見てごらんよ。僕と同じことを言っているお友達がいるよ」と訴えかけているようで哀れです。 小沢氏は一兵卒として黙々とできることをやっているのに、周りが騒げば騒ぐほど、小沢氏の実像は分からなくなっていく。日本の政治が国民に理解されないのはマスコミに責任があるのだろうと改めて思う次第です。 (新聞記事転載貼り付けはじめ) ●「小沢氏が自虐ネタ連発 「静かにしていろと言うから静かにしてる」 2010年6月17日付 MSN産経ニュース 民主党の小沢一郎前幹事長は17日、都内のホテルで政治資金パーティーを開き、「(菅直人首相から)静かにしていろと言われたから静かにしている。一兵卒でがんばりたい」「マスコミも叩く人間がいなくなって、民主党の支持率も上がった」などと、自身の幹事長辞を“ネタ”にあいさつし、会場を大いに沸かせた。 出席者によると、登壇した小沢氏は上機嫌で、参院選については「田舎の山やさびれた港町で静かに応援する」と、冗談交じりに語る場面もあったという。 菅新内閣や政局への直接の言及はなかったが、「政権を任された以上、民主党はその責任から逃れることはできない。野党時代のような『党内政局』はしてはいけない」とも述べ、党の一致結束を説いた。 小沢氏は平均年4回のペースで政治資金パーティーを開催している。この日も約300人の支持者が集まり、小沢氏は握手や記念撮影に応じていた。 ●「岩手日報が「論説」で小沢氏引退勧告 「使命果たしたのでは」」 2010年6月16日付 MSN産経ニュース 民主党の小沢一郎前幹事長のおひざ元、岩手県で最大の約22万部を発行する「岩手日報」が16日、小沢氏に政界からの引退を促す「論説」を掲載し、注目を集めている。同紙は「読者からの反応は今のところない」としている。地元でも小沢氏の求心力に微妙な変化が起きているあらわれといえそうだ。 タイトルは「『使命』果たしたのでは」。 記事では、昨年の政権交代について「原動力を果たしたのは小沢氏」と評価した上で、「政治とカネ」問題への世論の「嫌悪感」や菅政権への期待を理由に、「どうだろう。この辺りで鳩山前首相と共に政界から身を引いてみては」と、小沢氏に引退を求めた。 評論家の故江藤淳氏が生前、小沢氏に「帰りなん、いざ」と帰郷を勧めた産経新聞のコラムにも触れ、「すでに十分に『使命』を果たしたのではないか」と締めている。 今月4日、盛岡市の民主党会合で映されたビデオレターで、小沢氏が参院選後に「先頭に立つ」と意欲を訴えたことにも言及。選挙後も「連立維持なら菅首相の続投が前提」という見方を示し、小沢氏の発言に「不可解だ」と疑問を投げかけた。 さらに、「不意の『ハト鉄砲』を食らって冷静な判断ができなかったか」「『しばらく静かにして』と注文した菅首相の言葉に心を乱したのか」と小沢氏の心境を分析している。 岩手日報によると、「論説」は社の意見を訴える各紙の「社説」(産経新聞は『主張』)と性格がやや異なり、5人の委員が署名入りで執筆している。毎週末に論説委員会を開き、次週のテーマを話し合う。掲載前に委員が回し読みし、切り口などを手直しするケースはあるものの、基本的に筆者の見解が尊重されるという。 今回の筆者は、編集局長などを経て、3月末まで論説委員長を務めた宮沢徳雄委員。論説・制作担当の常務も兼ねている。 宮沢氏は、産経新聞の取材に、「各種の世論調査で『政治とカネ』など古い自民党的な体質に国民が嫌気を感じているのは明らか。地元に『小沢首相』待望論があるのは承知しているが、菅首相就任で民主党支持がV字回復しているのが現実。小沢氏は身を引くチャンスだと思う」と執筆の意図を説明した。 宮沢氏によると、今回の記事で、他委員から反論はなかったという。 (新聞記事転載貼り付け終わり) ◆『バーナード・マドフ事件』のお求めは、こちらからどうぞ。 ![]() by Hfurumura | 2010-06-17 23:32 | Trackback | Comments(0)
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