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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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小沢氏に対する排除の論理を進めていく

2010年7月11日に行われた参議院議員選挙で民主党が大敗し、その後、「総括」のような動きが行われています。これは選挙結果に対して責任を持つべき執行部の続投という結論が最初から決まっているので、総括や反省とは言えません。現執行部の続投ということは、「選挙の惨敗は誰の責任でもない」ということを高らかに宣言するものです。ですから、敗因分析もきちんと行えないはずです。敗因が分かってしまったら、誰かが責任を取らないといけなくなるのですから。従って、民主党は総括をしているようで何も総括していないのです。

また、前執行部の責任にしている東京選出の襟を立てていることだけで目立つ馬鹿大臣がいますが、それなら執行部や内閣にいる意味はありません。子供以下の発言です。よくまぁ満面の笑みで万歳をし、テレビに出てこれたものだと呆れてしまいました。「全国を飛び回って仲間の応援をしていました」と自慢するなら、彼らの無念さも分かっているはずでしょう。ただ上滑りでお喋り人形でしかなかったことがこれで分かります。原口一博大臣はテレビに引っ張りだこでしたが、決して笑顔を見せませんでした。

菅総理は小沢氏に対して関係修復を求める動きを見せています。記者会見でも「小沢さんにお詫びしたい」と発言しました。これは大変おかしな発言です。選挙の結果が悪くて党首がお詫びをするのは分かります。問題はお詫びの相手です。なぜ、現在無役で一兵卒の小沢氏に内閣総理大臣であり、党の代表である菅氏が選挙の結果が悪くてお詫びをしなくてはいけないのか。お詫びをするなら、民主党所属の国会議員、落選した候補者全員、連立相手の国民新党にお詫びをすべきです。

プロ野球では、監督がシーズン後に成績が悪かった時は球団オーナーにお詫びに行きます。これもおかしな制度ですが、オーナーは球団の最高の地位ですからまぁ分かります。菅総理の例でいえば、菅氏が監督、小沢氏がオーナーみたいな図式になりますが、それは違うし、おかしなことだとすぐに分かります。小沢氏が民主党の影のオーナーとでも言いたいのでしょうか。
あれだけ「静かにしておけ」などと啖呵を切っておいていまさら何を言っているのでしょう。

ですから、もしかしたら、菅氏は小沢氏に直接会ってもお詫びをする気などないのではないかと思います。菅氏はお詫びなどする必要はないのですから。選挙結果をもっと良いものにしたいと思っていたなら、もっと前に会談していたでしょうし、選挙で小沢系と目された候補者たちに対してもっと支援をしていたでしょう。ですから、私は、菅氏は小沢氏に面談できたら、
選挙惨敗の責任と政治とカネの問題を理由にして、除名もしくは自発的離党を求めると思います。検察審査会の結果がいつ出るか分かりませんが、小沢氏はおそらく起訴になるでしょう。これも菅氏にとっては良い材料です。

小沢氏が今でも党を動かしていて、自分の思い通りに出来ない。このようなイメージを作っておいて、それでも英断を下して、小沢氏を党からも排除する。これで反小沢の過程は完成します。これはアメリカにとっても利益があります。そして、こうした策略を立てているのは、財務省の官僚たちと仙石由人官房長官でしょう。

仙石さん、あなたの策略もこの程度でしょうか。

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

「首相:八方ふさがり…会えぬ小沢氏、県連も批判、議長交代」

2010年7月15日付 毎に新聞電子版

 続投に向けた環境を整えようと動く菅直人首相。14日に会ったのは、内閣特別顧問を兼務する稲盛和夫日航会長と連合の
古賀伸明会長だった。いずれも民主党の小沢一郎前幹事長とパイプがある人物だ。

 「大変重い選挙を連合のみなさんにさせることになり、申し訳なかった」

 午後、連合本部に足を運んだ首相は、自らの消費税発言が混乱を招いたことを古賀氏に陳謝し、他党との連立について「そん
なに簡単ではない」と弱気を見せた。

 これに先立ち、首相は「大至急会いたい」と稲盛氏を呼び出し、「小沢さんと会える日時が決まっていない」と漏らした。
14日夕、首相は記者団に、小沢氏と会えたらおわびをしたい、との考えを示している。稲盛、古賀両氏との会談には、反執行
部的な言動を隠さない小沢氏に、「反省」が伝わることを期待する意図もあったようだ。

 それでも、小沢氏への秋波は首相の片思いにとどまっている。民主党の松木謙公国対筆頭副委員長は14日のBS11の収録
で、9月の党代表選について「(菅首相と)戦いたい。小沢氏に出てもらいたい」と語った。首相周辺はこの日夜、「小沢さん
にひよったら支持率が下がる。ひよってはいけない」と述べ、小沢氏との関係修復を図ろうとする首相の姿勢を懸念した。

 そうした中、民主党執行部は14日、地方組織の「ガス抜き」を狙って党本部に各都道府県連代表を呼び、意見聴取を始めた。

 しかし、執行部批判は初日から噴出した。枝野幸男幹事長、安住淳選対委員長と向き合った、小沢氏に近い石川県連の一川
保夫代表は「(首相が小沢氏に)静かにしとれと言い、同時に民主党に期待していた人も静かになってしまった」と党執行部の
「脱小沢」方針を強烈に皮肉った。

 高知県連の武内則男代表からは「首相の消費税発言で非常に苦労した」と詰問され、安住氏が「統一的な事前の準備がないま
ま選挙戦に突入してしまった」と謝る場面もあった。会談後、武内氏は記者団に「(執行部は)自浄能力を含めてしっかりと
けじめをつけていただきたい」と息巻いた。

 参院選では首相の消費税発言が「1人区」を直撃した。地方の不満は直接首相に向かう。14日の党政調役員会では、副会長
の平野達男参院議員(岩手選挙区)が「マニフェストの修正が信任されたのか」と突き上げ、政調でも「参院選大敗」を総括す
ることが決まった。

 政権の弱体ぶりは参院議長人事にも表れた。民主党は、江田五月参院議長を交代させる。6月の通常国会で菅首相の問責決議
案などを処理せず閉会した江田氏に野党の不満が募っているためだ。が、あの手この手の野党への連携呼びかけはまだ功を奏し
ていない。【野口武則、影山哲也】

(新聞記事転載貼り付け終わり)
by Hfurumura | 2010-07-15 14:16 | 日本政治
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