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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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学生の政治サークルのような民主党(と反小沢ということで菅・官系を応援する「奇妙な」産経新聞)

産経新聞は、他の新聞では取り上げないような民主党内の状況を伝えてくれるので本当にありがたい新聞です。現在、世界的な新聞不況の中、産経新聞には何とか生き残ってもらい、民主党を詳しくウォッチし続けて欲しいと思います(棒読み)。

さて、今回は民主党内のグループについての記事ですが、見出しがまるで週刊誌のようです。読んでみるとあまり大した内容ではないところまで一緒です。どうも新聞らしくない見出しをつけるところを見ると、「週刊SPA!」の編集者たちが産経新聞に出稿しているのかなと勘ぐってしまいます。

記事の内容は、現在主流派の「前原グループ(凌雲会)」、「野田グループ(花斉会)」、「菅グループ(国のかたち研究会)」には入会希望が増える一方で、小沢氏系のグループでは閑古鳥が鳴いているというものです。菅グループが、「国のかたち研究会」という名前なのだと知り、笑ってしまいました。司馬遼太郎の影響を受けたのは分かりますが、もう少し何とかならなかったのかと思います。また、現在の菅政権の官僚主導を見ると、「官僚主導の統制国家が一番良い“国のかたち”だったんですか」と言いたくなります。「それじゃそもそも研究しなくても良かったではないか」とも思います。

民主党はそもそも自民党がやって来た、金権政治、派閥政治、官僚主導政治を打破するために結党以来、活動してきたはずです。民主党は議論が活発で、書生論ばかりの青臭い感じを大事にしてきたはずです。2003年に自由党と合併して、「サークルから体育会になった」と言われましたが、「体育会気質」を持ちこんだ小沢氏を否定して、サークル的なものに回帰しようということになったはずです。

しかし、党内に主流派、反主流派をつくり、主流派はマニフェストを反故にしようとし、消費税を自民党と結託して増税しようとしています。どうも、現在の民主党主流派の人々は、本来なら自民党に所属し、自民党所属の国会議員になるべき人たちではなかったかと思います。枝野氏、前原氏などは1993年に日本新党から立候補して当選しましたが、若いということ以外にまぁ見た目も良く、弁護士だったり、京大卒だったりということくらいしか売りはありませんでした。彼らは自民党では選挙に出られなかったでしょう。だからハードルの低い日本新党から立候補したのでしょうが、その体質からして自民党から出るべきだったんだろうと思います。

派閥に漢語から難しそうな、もっともらしい名前を付ける、週一回の例会(木曜日に開く)ではカレーライスを食べて、「忙しい合間に食べるビジネスランチ」を装う、これらは自民党の真似です。「自民党がやっているのを見て、カッコいい、政治を動かしているという感じがしたからオラたちもやってみたい」という感情からこうしたことをやっているのではないかと思います。自民党的なものを否定するなら、産経新聞に「自民党の大派閥ばりに」などと書かれるようなことはしないはずです。

民主党の主流派は、口を開けば「クリーンな政治」、「オープンな政治」などと言いながら、やっていることは自民党の真似。これでは言っていることとやっていることが異なります。おそらく意識の中に「与党になったら自民党みたいなことをしてみたい」という悲しい程滑稽な感情が民主党議員たちにあったんでしょう。

自民党がやっているからオラたちも真似てみたい、ではどこかの大学の政治サークルが機構や名称を自民党の真似をしていたのと同じではないかと思います。

昼に皆でカレーを食べることを真似るのはまだかわいいものですが、アメリカに操られることまで自民党の真似をしてしまうのなら、解党した方がましですよ。

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

●「民主党のグループ事情に異変! 我が世の春の「凌雲会」 凋落一途の小沢・鳩山グループ」

2010年10月22日付 MSN産経ニュース

9月の民主党代表選後、民主党の議員グループに異変がおきている。菅直人首相を支持した「勝ち組」の前原誠司外相のグループなどが勢力を拡大しているのに対して、負けた小沢一郎元代表を支援した小沢グループや鳩山由紀夫前首相グループは勢いを失っている。民主党は自民党の派閥とは違って、所属グループの掛け持ちも認められていたが、「ポスト菅」もにらみ、「勝ち馬」に乗る傾向は続きそうだ。

主流3派の中でも「わが世の春」を謳(おう)歌(か)しているのは前原グループ「凌(りょう)雲(うん)会」だ。

これまで前原グループは定例会もなく、緩やかな集まりだったが、10月14日から毎週木曜昼に会合を開くことを決めた。かつての自民党の大派閥ばりにカレーライスを食べながら意見交換するスタイルで、21日昼は参院議員会館の会議室に前原氏や仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長代理ら42人が集結した。しかも衆院の当選1回生が22人を占めた。

会合では若手を意識し、枝野氏が党の陳情の仕組みを説明したり、前原氏が尖閣問題や日米関
係について説明した。

野田佳彦財務相が中心で、蓮舫行政刷新担当相らが所属する野田グループ「花(か)斉(せい)会」も同様だ。以前から木曜昼に定例会を開いているが、「入会問い合わせは夏以降、増えている」(同会幹部)といい若手を中心に積極的に受け入れる方針だ。 ただ、主流3派のうち菅グループの「国のかたち研究会」だけは代表選以降、週1回の例会を開いていない。仕切り役が首相補佐官などで政府入りし、会の運営どころではないためだ。

これに対し、党内最大の小沢グループの中核である「一新会」(衆院2回生から4回生まで45人)は代表選以降、活動が鈍っている。立て直そうとした矢先に小沢氏の強制起訴も直撃した。

出席者を増やし、結束を強めるため、本会議の多い木曜日から火曜日夕方に定例会を変更したにもかかわらず、19日の定例会に顔を見せたのはわずか16人だった。総務副大臣に就いた鈴木克昌会長ら中心メンバーが公務を優先させているとはいえ、21日の凌雲会の参加者の半分にも満たなかった。

代表選での締め付けがたたり「小沢氏を支持したいが、小沢グループの体質が嫌いだ」と敬遠する若手も増えている。

危機感を募らせた小沢グループは、一新会と衆院1回生でつくる「一新会倶楽部」、参院小沢系が合同で、小沢氏を囲む勉強会を開催することを検討、求心力維持に躍起になっている。
小沢氏を支持した鳩山グループも、急速に求心力を落としている。21日に国会内で開かれた定例会の出席者はほぼ半数の26人で、当の鳩山氏でさえ欠席する始末だった。

取りざたされる小沢グループとの合併話も現実味を帯びていない。「まとめる役すらいないのに合併なんてできるわけない」(メンバーの一人)というのが実情のようだ。

(新聞記事転載貼り付け終わり)
by Hfurumura | 2010-10-22 03:04 | 日本政治
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