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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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オバマ政権は簡単に言うと「バイデン対ヒラリー」で争っているようだ

放射能のタブー

副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所 / ベストセラーズ



バイデン副大統領は1942年生まれですから、もうすぐ70歳になります。2016年の大統領選挙では74歳。体力や資金力に自信がある人物でも1年以上にわたる民主党予備選・大統領選挙を勝ち抜くのは至難の業です。高齢で集金力がそんなに高くないであろうバイデン氏が高齢になって大統領選挙を勝ち抜くのは困難です。重要なことはここでバイデン副大統領が「オバマ大統領を2期目も支え、その後も自分が政権に担う用意がある」と間接的にでも示したことです。これは有権者に対するアピールよりもワシントンのインナーサークル、ベルトウェイ(日本で言う「永田町」のような言葉)の住人たちに対するメッセージであると思われます。

「タイム」誌は、ヘンリー・ルースという人物が創刊した週刊誌で、タイム=ワーナー系としてCNNを所有しています。このタイム誌が10月9日から10日にかけて世論調査を行いました。その世論調査は、来年秋の大統領選挙で民主党の大統領候補がヒラリー・クリントン国務長官になる場合、現在の共和党の大統領選挙最有力候補ミット・ロムニーとの争いになったらどちらに投票するかという
ことを調査したものです。そして結果はクリントン国務長官55パーセント、ロムニー氏38パーセントというものでした。以下の産経新聞の記事では「ヒラリー氏が圧勝」ということになっています。「ヒラリーが出たらよいのに」と考えている有権者が多くいるという結果になりました。

この世論調査は大変奇妙なものです。まずヒラリー・クリントン国務長官は来年秋の大統領選挙に出馬しないと述べています。民主党内にはオバマ大統領を脅かすような存在も今のところいません。強いてあげればクリントン国務長官ですが、彼女は明確に出馬を否定しています。バイデン副大統領もオバマ大統領の再選に向けて努力すると述べています。「オバマ氏とロムニー氏のどちらに投票しますか?」という質問の方が今の段階では自然です。マスコミはいろいろなことを考えるから面白そうなネタであれば何でもやるし、飛びつくということは言えます。ビル・クリントン大統領時代、副大統領のアル・ゴア氏の人気も高いものがありました。しかし、このような設問があったのかどうかは寡聞にして聞いたことがありません。これは「タイム」誌によるオバマ潰しの一環ではないかと思います。

バイデン氏の「意欲の表明」はどのような意味を持つかを考えました。これは「ヒラリー・クリントン潰し」の発言ではないかと私は考えます。クリントン潰しの先にあるのは「オバマ潰し封じ」ということではないかと思います。クリントン国務長官は2008年の大統領選挙の最有力候補と言われ、オバマ氏にとっての最大のライバルでしたが予備選挙で敗退し、オバマ政権の国務長官となりました。彼女自身に出馬する意思がなくても周囲(グローバリスト系やネオコン系)が外堀を埋めてしまえば出馬せざるを得なくなります。またヒラリー・クリントン氏の存在感を高めておくということも重要なことであり、今回の世論調査はそれに成功していると言えます。

バイデン氏はCNNの番組で「意欲の表明」をしたということは、恐らく、「タイム」誌の世論調査の結果を知っていてのお発言であると捉えるべきです。バイデン氏の発言は「グローバリストたちがいろいろと画策しているがそうはさせない」という宣言だったと捉えることができます。

(新聞記事・ニュース記事転載貼り付けはじめ)

●「2016年大統領選への出馬を示唆、バイデン米副大統領」

2011年10月23日付 CNN.co.jp

 (CNN) バイデン米副大統領は23日までに、2016年の大統領選に立候補することも有り得るとの考えを示した。CNNとの会見で述べた。

 デラウェア州選出の前上院議員のバイデン氏は08年の大統領選に出馬したものの、予備選で敗北し、撤退していた。

 バイデン氏はCNNとの会見で、来年の大統領選ではオバマ氏再選に注力すると述べながらも、16年の大統領選については出馬の是非について後で決断を下すと表明した。また、副大統領としての活動などに触れ、「うまくやっている」「今やっていることを楽しんでいる。出来うる限り、この気持ちを今後も維持したい」などと述べた。

 CNNとの会見の模様は23日の番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で放映される。

●「クリントン長官が候補なら民主党圧勝 世論調査」

2011年10月28日付 MSN産経ニュース

 米誌タイムは27日、来年秋の米大統領選でヒラリー・クリントン国務長官(64)が民主党候補になれば、共和党候補指名争いで優位に立っているロムニー前マサチューセッツ州知事に圧勝するとの世論調査結果を伝えた。

 クリントン氏とロムニー氏のどちらを選ぶかとの問いに、55%がクリントン氏と答え、38%のロムニー氏に17ポイントの大差をつけた。現職で再選を目指すオバマ大統領は、ロムニー氏に3ポイントの差しかつけられなかった。

 前回大統領選の民主党候補指名争いでオバマ氏と激戦を繰り広げたクリントン氏は、再出馬の可能性を否定しているが、同誌は「クリントン氏の方がオバマ氏よりはるかに有力」と指摘した。

 調査は今月9~10日に実施された。(共同)

(新聞記事転載貼り付け終わり)

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by Hfurumura | 2011-10-28 14:56 | アメリカ政治
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