人気ブログランキング | 話題のタグを見る

翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
全体
スポーツ
社会
アメリカ政治
宣伝
国際政治
pivot to Asia
中国政治
福島
日本政治
個人的なこと
学問
未分類
以前の記事
2013年 11月
2013年 10月
2013年 07月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
お気に入りブログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


副島隆彦先生の最新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』をご紹介します

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



古村治彦です。最近、翻訳の仕事が忙しく、本ブログの更新が滞りまして申し訳ございません。

今回は、副島隆彦(そえじまたかひこ)先生の最新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』(ビジネス社、2013年2月20日発刊)をご紹介します。

副島隆彦先生の最新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』をご紹介します_c0196137_0251938.jpg


本書は、副島先生が昨年、中国に調査に行かれた成果を中心として書かれています。本書の第5章「日本と中国、そして世界の行方」で、拙著『アメリカ政治の秘密』の内容を取り上げていただいております。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

==========
それでも中国は巨大な成長を続ける 目次

まえがき …… 3

第1章 世界経済を牽引する中国の実力
 反中国という大きな計略 …… 16
 元が上昇し始めた …… 22
 ドルの世界支配が終わろうとしている …… 26
 近い将来、ドルが暴落する …… 32
 中国の株 …… 37
 住宅バブルか、株の高騰かの選択 …… 43
 中国での金投資は有効か? …… 46
 金の買い取り調査 …… 51
 金の保有量でも中国が急伸している …… 54
 中国に拓かれた大きな可能性 …… 66

第2章 新指導部「チャイナ・セブン」
 新リーダー、習近平 …… 78
 中国の新しい指導者たち …… 87
 薄熙来の失脚 …… 90
 中国民主化の旗頭としての胡耀邦 …… 94
 受け継がれる民主派の命脈 …… 98
 中国に日本をぶつける勢力たち …… 101
 中国と日本は戦争させられるのか? …… 106

第3章 中国の底力
 尖閣問題で揺れる中国へ私は向かった …… 112
 いずれ不動産価格も再上昇する …… 114
 薄熙来事件の真相 …… 118
 四川省の開発の拠点、成都 …… 124
 地方都市の不動産は今後も上昇する …… 128
 20年で100倍になった国 …… 132
 バブル崩壊も軽々と乗り越えていく …… 134
 新興国と先進国、どちらがまともか? …… 137
 中国の最大の資産は“人口の増加” …… 140
 中国の成長は止まらない …… 147
 巨大な国土を急速に開発できる国 …… 150
 誰も中国を止められない …… 155
 中国がチベットを手放さない理由 …… 160
 独立運動は漢民族との同化に飲み込まれていく …… 164
 民主化もいずれ実現する …… 168

第4章 中国は世界覇権を目指す
 私は中国を旅行した …… 172
 続々と出現する資産家、富裕層 …… 176
 商品市場も中国が引っ張っていく …… 178
 旧満州で今やコシヒカリを大量に作っている …… 182
 あらゆる分野で日本は追い抜かれる …… 189
 着実な食料増産計画によって物価が安定している …… 191
 ロシアの譲歩で中ソ国境問題も解決 …… 195
 中国を封じ込めることはできない …… 197
 世界最大の債権国・中国の戦略 …… 200
 世界一の高層ビルを猛スピードで建設 …… 208

第5章 日本と中国、そして世界の行方
 「ヒラリーの終わり」、「日本を中国にぶつけさせよ」戦略の頓挫 …… 216
 アメリカの凶暴な“女高官4人組” …… 217
 ヒラリーが国務長官を辞任した理由 …… 222
 尖閣諸島の領有問題の唯一の解決法 …… 227

あとがき …… 234

巻末付録 主要な中国株の代表的銘柄30 …… 236


まえがき

 私は、この本で、今も中国で働く日本企業の派遣社員たち約400万人(概算)をどうしても激励し、励はげまさなければならない。そのためにこの本を書く。

 日本人(派遣)社員たちは、中国でのビジネスで、今のまま利益を出して生きていくしかない。そして、その中国は現にものすごい力で今も巨大な成長を続けているのである。

 日中関係が、昨年2012年の間に、どんどん悪化した。尖閣諸島(中国名では釣ちょう魚ぎょ島とう)の領有を巡る争いで、両国の険悪な関係をテレビ・新聞が毎日のように報じている。

 この30年間に(1980年代から)中国に進出した日本企業は、2万5000社ある。このうちの12%にあたる3000社が、「中国からの撤退を考えている」と表明しているそうだ。残りの2万2000社はこのまま操業を続けるということだ。

 果たして、中国からの撤退など簡単にできることか? できるはずがない。

 今も成長し続ける巨大な中国市場を無視して、日本国が生きていく道はない。2011年の日本からの中国への年間の輸出額は12・5兆円である。輸入額は14・5兆円だ。どちらも日本の対外貿易で第1位である。ちなみに対アメリカ貿易は、輸出10兆円、輸入5・9兆円である。中国とのつき合いを軽視して日本(人)のこれから先の生き残りは考えられない。

 私は日中の平和的な経済成長と両国の繁栄を願っている。私は20年前から「アジア人どうし戦わず。戦争だけはしてはいけない」という旗(ルビ=はた)を掲げて言論活動をやってきた。今こそ「日中不戦(ルビ=にっちゅうふせん)」の勢力を、日本国に公然と出現させなければならない。苦しい時だからこそ私たちが声を挙げなければいけない。

 そして、今も続いているおそろしいまでの巨大な中国の経済成長の様子の真実を誰かが伝えなければならない。それを私がこの本でする。           副島隆彦



あとがき

 この本は私の中国研究の本の5冊目である。だから内輪(ルビ=うちわ)では「中国本5」と呼んでいる。

 この本では重慶・成都への調査旅行の成果を素(ルビ=もと)に書いた。それでも尖閣(ルビ=せんかく)諸島の領有権(主権)の紛争がどうしても全体に色濃く出ている。すでにこの問題は日本と中国の深刻な国際政治問題になってしまった。地政学(ルビ=ちせいがく)(ジオ・ポリティックス Geo-Politics)の観点からは、衝突するべくして衝突せざるを得ない問題である。国家主権(ルビ=ブリーンティ)を前提とする冷酷な視点に立つならば、すべては、「喰うか喰われるか」である。王様(ルビ=キング)(国王 ルビ=モナーク)という歴史上の残忍な暴力団の親玉たちの視点から見れば、すべての利権(利益)は奪い合いである。

 この国家主権という欲望主体は、リヴァイアサン Leviathan というどう猛な野獣(ルビ=やじゅう)であって、人間たちを大量に次々に取って喰う生き物である。国家間の争いに翻弄(ルビ=ほんろう)される個々の人間にとってはたまったものではない。

 私は、この政治紛争にすでに巻き込まれてしまったのに、それでも大きな経済法則に従って中国に進出してゆかざるを得ない、そして現に進出している日本企業2万5000社の、おそらく400万人はいる日本人社員たちの苦しい立場への理解と共感をつねに念頭に置いてこの本を書いた。何があろうがこれからもどんどん伸びてゆく中国の巨大な経済成長に寄り添って生きてゆく、と決めた人々の人生選択は決して間違っていない。繁栄するほうに近寄っていかない者は衰退し、没落するのである。

 私は中国の全土に、そしてアジア諸国に社命(ルビ=しゃめい)で派遣されていく日本人技術者、ビジネスマンたちへの熱い共感と激励の気持ちを込めてこの本を書いた。

 この本の中でも書いた「馬賊の歌」(大正11年作)(P72)も、決して始めは中国、満蒙(ルビ=まんもう)を侵略しようとして日本人に慕(ルビ=した)い歌われたわけではなかっただろう。
「俺も行くから君も行け 狭い日本にゃ住み飽いた 海の彼方にゃ支那がある 支那にゃ四億(ルビ=しおく)の民が待つ」の心意気で「アジア人どうし戦わず。戦争だけはしてはならない」の旗を揚げながら、アジア人の団結を、私は死ぬまで唱え続ける覚悟です。

 この本も伴走者であるビジネス社岩谷健一編集長と「反中国の嵐」が吹き荒れる苦しい時期を耐え抜いて、できあがった。記して感謝します。

2013年2月1日                           副島隆彦

==========

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


by Hfurumura | 2013-02-22 00:33 | 宣伝
<< 副島l隆彦の“予言者"... 砕けた文体ではあるが真面目なヒ... >>