翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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カテゴリ:宣伝( 83 )

2013年7月28日講演会が行われます

※2013年7月28日に講演会が行われます。是非ご参集くださいませ。

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by Hfurumura | 2013-07-16 17:01 | 宣伝

副島l隆彦の“予言者"金融セミナー第5回『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』発刊記念講演DVDが発売されます

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



副島l隆彦の“予言者"金融セミナー第5回『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』発刊記念講演DVD (副島隆彦の“予言者"金融セミナーDVD)

副島 隆彦 / 成甲書房



2013年1月27日に開催された、副島l隆彦の“予言者"金融セミナー第5回『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』発刊記念講演会のDVDが発売されます。宜しくお願い申し上げます。

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==========

はじめから計画されていた円安と株高。2012年末に突如として行われた衆議院選挙
2013年の世界と日本の政治、金融・経済を予測する
2013年1月27日に東京 東商ホールにて行われた講演会を収録したDVD。(DVD-ROM1枚:収録時間270分)

[第1部]
・作られた円安
・今後のドル円相場の動き
・日本国にとっては円高がいいのだ! 国力を落とすな
・日本政府は米国債を50兆円分買うという形で、米国に日本国民の大切なお金を貢ぎ続ける
・スペインとイタリアで金融危機が再燃し秋には崩れる
・資産は海外へ逃がせ、隠せ!

[第2部]
・現在の金価格について
・金は1グラム5千円を突破し、一万円をめざす
・金に関する質問にすべて答える
・日本国債は暴落するか?
・米国の今後の動き
・これからの中国
・世界一の高層ビルが間もなく湖南省の長沙に完成する

[第3部]
・これから東南アジアに世界中からもっと富と人が集まる
・投資するなら実体のあるものに
・株式相場、日本経済、国債についての質問に答える
・副島隆彦とセミナー参加者のナマの質問コーナーほか

副島l隆彦の“予言者"金融セミナー第5回『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』発刊記念講演DVD (副島隆彦の“予言者"金融セミナーDVD)

副島 隆彦 / 成甲書房



アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


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by Hfurumura | 2013-03-01 23:25 | 宣伝

副島隆彦先生の最新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』をご紹介します

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



古村治彦です。最近、翻訳の仕事が忙しく、本ブログの更新が滞りまして申し訳ございません。

今回は、副島隆彦(そえじまたかひこ)先生の最新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』(ビジネス社、2013年2月20日発刊)をご紹介します。

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本書は、副島先生が昨年、中国に調査に行かれた成果を中心として書かれています。本書の第5章「日本と中国、そして世界の行方」で、拙著『アメリカ政治の秘密』の内容を取り上げていただいております。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

==========
それでも中国は巨大な成長を続ける 目次

まえがき …… 3

第1章 世界経済を牽引する中国の実力
 反中国という大きな計略 …… 16
 元が上昇し始めた …… 22
 ドルの世界支配が終わろうとしている …… 26
 近い将来、ドルが暴落する …… 32
 中国の株 …… 37
 住宅バブルか、株の高騰かの選択 …… 43
 中国での金投資は有効か? …… 46
 金の買い取り調査 …… 51
 金の保有量でも中国が急伸している …… 54
 中国に拓かれた大きな可能性 …… 66

第2章 新指導部「チャイナ・セブン」
 新リーダー、習近平 …… 78
 中国の新しい指導者たち …… 87
 薄熙来の失脚 …… 90
 中国民主化の旗頭としての胡耀邦 …… 94
 受け継がれる民主派の命脈 …… 98
 中国に日本をぶつける勢力たち …… 101
 中国と日本は戦争させられるのか? …… 106

第3章 中国の底力
 尖閣問題で揺れる中国へ私は向かった …… 112
 いずれ不動産価格も再上昇する …… 114
 薄熙来事件の真相 …… 118
 四川省の開発の拠点、成都 …… 124
 地方都市の不動産は今後も上昇する …… 128
 20年で100倍になった国 …… 132
 バブル崩壊も軽々と乗り越えていく …… 134
 新興国と先進国、どちらがまともか? …… 137
 中国の最大の資産は“人口の増加” …… 140
 中国の成長は止まらない …… 147
 巨大な国土を急速に開発できる国 …… 150
 誰も中国を止められない …… 155
 中国がチベットを手放さない理由 …… 160
 独立運動は漢民族との同化に飲み込まれていく …… 164
 民主化もいずれ実現する …… 168

第4章 中国は世界覇権を目指す
 私は中国を旅行した …… 172
 続々と出現する資産家、富裕層 …… 176
 商品市場も中国が引っ張っていく …… 178
 旧満州で今やコシヒカリを大量に作っている …… 182
 あらゆる分野で日本は追い抜かれる …… 189
 着実な食料増産計画によって物価が安定している …… 191
 ロシアの譲歩で中ソ国境問題も解決 …… 195
 中国を封じ込めることはできない …… 197
 世界最大の債権国・中国の戦略 …… 200
 世界一の高層ビルを猛スピードで建設 …… 208

第5章 日本と中国、そして世界の行方
 「ヒラリーの終わり」、「日本を中国にぶつけさせよ」戦略の頓挫 …… 216
 アメリカの凶暴な“女高官4人組” …… 217
 ヒラリーが国務長官を辞任した理由 …… 222
 尖閣諸島の領有問題の唯一の解決法 …… 227

あとがき …… 234

巻末付録 主要な中国株の代表的銘柄30 …… 236


まえがき

 私は、この本で、今も中国で働く日本企業の派遣社員たち約400万人(概算)をどうしても激励し、励はげまさなければならない。そのためにこの本を書く。

 日本人(派遣)社員たちは、中国でのビジネスで、今のまま利益を出して生きていくしかない。そして、その中国は現にものすごい力で今も巨大な成長を続けているのである。

 日中関係が、昨年2012年の間に、どんどん悪化した。尖閣諸島(中国名では釣ちょう魚ぎょ島とう)の領有を巡る争いで、両国の険悪な関係をテレビ・新聞が毎日のように報じている。

 この30年間に(1980年代から)中国に進出した日本企業は、2万5000社ある。このうちの12%にあたる3000社が、「中国からの撤退を考えている」と表明しているそうだ。残りの2万2000社はこのまま操業を続けるということだ。

 果たして、中国からの撤退など簡単にできることか? できるはずがない。

 今も成長し続ける巨大な中国市場を無視して、日本国が生きていく道はない。2011年の日本からの中国への年間の輸出額は12・5兆円である。輸入額は14・5兆円だ。どちらも日本の対外貿易で第1位である。ちなみに対アメリカ貿易は、輸出10兆円、輸入5・9兆円である。中国とのつき合いを軽視して日本(人)のこれから先の生き残りは考えられない。

 私は日中の平和的な経済成長と両国の繁栄を願っている。私は20年前から「アジア人どうし戦わず。戦争だけはしてはいけない」という旗(ルビ=はた)を掲げて言論活動をやってきた。今こそ「日中不戦(ルビ=にっちゅうふせん)」の勢力を、日本国に公然と出現させなければならない。苦しい時だからこそ私たちが声を挙げなければいけない。

 そして、今も続いているおそろしいまでの巨大な中国の経済成長の様子の真実を誰かが伝えなければならない。それを私がこの本でする。           副島隆彦



あとがき

 この本は私の中国研究の本の5冊目である。だから内輪(ルビ=うちわ)では「中国本5」と呼んでいる。

 この本では重慶・成都への調査旅行の成果を素(ルビ=もと)に書いた。それでも尖閣(ルビ=せんかく)諸島の領有権(主権)の紛争がどうしても全体に色濃く出ている。すでにこの問題は日本と中国の深刻な国際政治問題になってしまった。地政学(ルビ=ちせいがく)(ジオ・ポリティックス Geo-Politics)の観点からは、衝突するべくして衝突せざるを得ない問題である。国家主権(ルビ=ブリーンティ)を前提とする冷酷な視点に立つならば、すべては、「喰うか喰われるか」である。王様(ルビ=キング)(国王 ルビ=モナーク)という歴史上の残忍な暴力団の親玉たちの視点から見れば、すべての利権(利益)は奪い合いである。

 この国家主権という欲望主体は、リヴァイアサン Leviathan というどう猛な野獣(ルビ=やじゅう)であって、人間たちを大量に次々に取って喰う生き物である。国家間の争いに翻弄(ルビ=ほんろう)される個々の人間にとってはたまったものではない。

 私は、この政治紛争にすでに巻き込まれてしまったのに、それでも大きな経済法則に従って中国に進出してゆかざるを得ない、そして現に進出している日本企業2万5000社の、おそらく400万人はいる日本人社員たちの苦しい立場への理解と共感をつねに念頭に置いてこの本を書いた。何があろうがこれからもどんどん伸びてゆく中国の巨大な経済成長に寄り添って生きてゆく、と決めた人々の人生選択は決して間違っていない。繁栄するほうに近寄っていかない者は衰退し、没落するのである。

 私は中国の全土に、そしてアジア諸国に社命(ルビ=しゃめい)で派遣されていく日本人技術者、ビジネスマンたちへの熱い共感と激励の気持ちを込めてこの本を書いた。

 この本の中でも書いた「馬賊の歌」(大正11年作)(P72)も、決して始めは中国、満蒙(ルビ=まんもう)を侵略しようとして日本人に慕(ルビ=した)い歌われたわけではなかっただろう。
「俺も行くから君も行け 狭い日本にゃ住み飽いた 海の彼方にゃ支那がある 支那にゃ四億(ルビ=しおく)の民が待つ」の心意気で「アジア人どうし戦わず。戦争だけはしてはならない」の旗を揚げながら、アジア人の団結を、私は死ぬまで唱え続ける覚悟です。

 この本も伴走者であるビジネス社岩谷健一編集長と「反中国の嵐」が吹き荒れる苦しい時期を耐え抜いて、できあがった。記して感謝します。

2013年2月1日                           副島隆彦

==========

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2013-02-22 00:33 | 宣伝

第29回副島隆彦を囲む会主催定例会開催決定!

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



第29回副島隆彦を囲む会主催定例会
『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(副島隆彦)
『アイン・ランドは日本人向き――ハイエクより早く赤裸々に』(藤森かよこ)
講師:副島隆彦、藤森かよこ
開催日:2013年3月3日(日)
会場:建築会館ホール

--------------------------------------------------------------------------------
「副島隆彦を囲む会」主催の定例会のお知らせを致します。開催場所は東京・「田町」駅近くの「建築会館ホール」という会場になります。
どうぞ今回も、是非ご参加ください!

※この集まりは「副島隆彦を囲む会」会員の方を対象とした定例会です。
参加費は「特別会費(1Day会員)」という扱いになります。消費税の課税対象ではありません。
会員でない方は、この機会に是非、正式会員にもお申し込み下さい。※

・会員のお申し込みに関するご案内は、以下のページにございます↓
http://www.snsi.jp/tops/entry

※当日券は発行いたしません。ご参加いただく方は、全て事前のお申し込みをお願い致します。

■□■□■

<<講演会のお申込み方法>>

1.以下の「お申込みフォーム」に必要事項を入力し、最後に「送信する」ボタンを押して(クリックして)下さい。

2.お客様のメールアドレス宛に送信される「返信メール」に従って、ご入金ください。(「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」)

3.当方でご入金を確認した後で、随時、当日の交通アクセスなどを記載した「入場券(はがき)」をご住所宛てに郵送します。
(※郵便振替の場合には、銀行よりも2日ほど、入金確認までお時間が掛かります。)

4.あとは当日、この「入場券(はがき)」を会場に忘れずにお持ち下さい。

■□■□■

【参加費について】
参加費(特別会費)は
「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」
になります。

【ご注意】
※複数人でお申し込みをされた方は、
「各お一人様につき、4,000円(または 6,000円)ずつ」の合計の金額を、お振込み下さい。

■□■□■

【会場について/交通手段】

・「建築会館ホール」
↓以下のURLをクリックしていただくと、
↓会場「建築会館ホール」までのアクセスのご案内が出てきます。
http://www.aij.or.jp/jpn/guide/map.htm

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第29回 副島隆彦を囲む会主催定例会
「ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く」
講師:副島隆彦先生、藤森かよこ先生

開催日 2013年3月3日(日曜日)
会場 「建築会館ホール」
アクセス
●JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)徒歩3分

会場住所 〒108-8414
 東京都港区芝5丁目26番20号
 TEL 03-3456-2051
 FAX 03-3456-2058

※定例会の予定等についてのご質問は、囲む会(042-529-3573)へ、お問い合わせをお願い致します。
「建築会館ホール」へは、交通アクセスについてだけ、お問い合わせ下さい。

【当日の予定】

開場  12:15
開演  13:00
終了  17:30

※開場、開演時間以外は、あくまで予定です。終了時刻等が変更になる場合もございます。
※お席は全て「自由席」になります。お手荷物・貴重品等はお客様ご自身で管理をお願い致します。

お問い合わせ先:
「副島隆彦を囲む会」
〒190-0012 東京都立川市曙町1-24-11 橋本ビル5F
Tel.042-529-3573 Fax.042-529-3746
メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2013-01-24 18:17 | 宣伝

宣伝:「副島隆彦の“予言者”金融セミナー第5回」が開催されます

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


副島隆彦の“予言者”金融セミナー第3回『「金・ドル体制」の終わり』発刊記念講演DVD (副島隆彦の“予言者”セミナー)

副島 隆彦 / 成甲書房



来年(2013年)の1月27日(日)に副島隆彦先生の金融・経済講演会(『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』発刊記念)が開催されます。

係の方に確認したところ、座席はまだあるそうです。電話やメールの受付は、年末は12月28日(金)18:00まで、年始は2013年1月7日からだそうです。

・開催日:2013年1月27日(日)
・開演:11時(開場・受付10時)・途中休憩有
・終了:17時30分(予定)
・受講料:15,000円(税込)/全指定席
・会場:東商ホール(東京商工会議所ビル4階)
     〒100-0005 
     東京都千代田区丸の内3-2-2
・アクセス:JR有楽町駅・・・5分
       地下鉄千代田線二重橋前駅・・・2分
       地下鉄都営三田線日比谷駅・・・2分
・お問い合わせ先:
ブレイントラスト企画(成甲書房内)
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-42
電話03-3292-8401(平日10:00~18:00)
ファックス050-3156-3040
Eメール seminar@seikoshobo.co.jp

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アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


副島隆彦の“予言者”金融セミナー第2回『大災害から復活する日本』発刊記念講演DVD

副島 隆彦 / 成甲書房


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by Hfurumura | 2012-12-24 17:11 | 宣伝

【宣伝】『アメリカ政治の秘密』『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を宣伝いたします

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



 今年(2012年)、私は5月に単著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)、8月に訳書『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』(ロバート・ケーガン著、ビジネス社)を出版いたしました。『アメリカ政治の秘密』は、後半部のジャパン・ハンドラーズの部分を中心に好意的な評価をいただき、大変ありがたく、感謝を申し上げます。読みもせずに、「紹介のされ方からして陰謀論だ」ということも言われたこともありました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』は、アメリカ大統領選挙の共和党候補者のミット・ロムニー(Mitt Romney)の外交政策アドバイザーであるロバート・ケーガン(Robert Kagan)の本の邦訳書です。ケーガンは、ネオコン(NeoConservatives)に属する評論家であり、アメリカの言論界で影響力を持っている人物です。10月に入り、ロムニー候補とオバマ大統領のディベートが始まり、このケーガンの本も「ロムニー候補の外交政策の基本を知るため」の本として、多くの皆様に注目をしていただいています。

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ミット・ロムニー

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ロバート・ケーガン

 『アメリカ政治の秘密』『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を取り上げて、是非皆様にお手に取ってお読みいただきたくこの文章を書いております。それは、手前味噌ではありますが、この2冊と、本ブログ「古村治彦の酔生夢死日記」(変なタイトルで申し訳ございません。高校のとき、漢文の授業で「酔生夢死」という言葉を聞いて心が動き、好きな言葉にしております)でご紹介したアメリカ政治の記事をお読みいただければ、アメリカ外交の動きを理解しやすいと改めて考えたからです。

 『アメリカ政治の秘密』は、後半部のジャパン・ハンドラーズの部分を評価していただく意見を多くいただきました。本当にありがとうございます。後半部に加えまして、前半部も力を入れて書きました。こちらはあまり評価をいただいていないようですが、これから大統領選挙の投票日の直後くらいまで、オバマ政権の外交はどのようなものだったかを振り返って理解していただくのに、この前半部をお読みいただきたく思います。この前半部の主張は、「オバマ大統領は自分がやりたいと思っていた外交ができなくなった。それは、アラブの春を契機にしたものだった。ヒラリー・クリントン国務長官を中心とする人道主義介入派(Humanitarian Interventionists)に外交を乗っ取られた」というものです。

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ヒラリー・クリントン

 私は欧米の雑誌記事や新聞記事を使い、ヒラリー・クリントン国務長官と彼女を支持する女性たち(サマンサ・パワー、スーザン・ライス、アン・マリー・スローター)が、「アラブの春(Arab Spring)」を契機に、オバマ大統領の外交姿勢を変化させました。また、アメリカ政府の中に、外国に介入するための機関である、米国務省政策企画局(U. S. Department of State, Planning Staff)、全米民主政治のための基金(National Endowment for Democracy、NED)、米国国際開発庁(United States Agency for International Development、USAID)があり、また民主、共和両党のシンクタンク、共和党系の国際共和研究所(International Republican Institute、IRI)、民主党系の全米民主研究所(National Democratic Institute、NDI)が民主化(Democratization、デモクラタイゼーション)を推進している様子を『アメリカ政治の秘密』では取り上げています。こうした機関に民間の労働組合であるAFL-CIOも含めて、世界中でアメリカの国益に沿った形になるように活動をしています。

 このブログでは、ミット・ロムニー候補の外交政策アドバイザーを取り上げました。その多くがネオコンで、前のジョージ・W・ブッシュ大統領・ディック・チェイニー副大統領時代に政権で働いていた人々です。彼らのやったことは、タリバン退治、オサマ・ビン・ラディンの捕捉を目指してのアフガニスタンへの侵攻と大量破壊兵器(weapons of mass destruction、WMD)を開発しているサダム・フセインの追い落としを名目としたイラクへの侵攻でした。その結果は惨憺たるもので、アメリカは結局両国から撤退を余儀なくされました。こうした外国への介入と民主化の拡散を主導したのが、ネオコンでした。

 私は『アメリカ政治の秘密』の中で、ネオコンの起源から見ていき、「共和党内に勢力を持つネオコンと民主党内の人道的介入派は同根であり、同じ目的(世界の民主化)のために動いている」と考えています。そのことを詳しく取り上げました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』の著者、ロバート・ケーガンは、ネオコンの重要な思想家であり、現在、ミット・ロムニーの外交アドバイザーをしています。彼はジョージ・W・ブッシュ政権には入りませんでしたが、言論界でネオコンの思想を広めることに貢献しました。日本でも、『ネオコンの論理』(光文社、2003年)がベストセラーになりました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』の中で、ケーガンは、「アメリカの衰退(U.S. Decline)は起きていない」ということを主張しています。そして、戦後世界は、アメリカが作り上げたものであり、その恩恵を世界が受けている、それが中国やロシアに取って代わられたらどうなるのか、ということを主張しています。

 このケーガンの主張に対して、賛意を示したのが、バラク・オバマ大統領です。オバマ大統領は、『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を読み、「アメリカの衰退は起きていない」という主張を、一般教書演説に取り入れました。こうした経緯については、訳者あとがきで詳しく触れています。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を読むと、アメリカ人が戦後世界についてどのように考え、そして、アメリカの役割をどのように捉えているかがよく分かります。そして、民主党が政権を取ろうが、共和党の候補が大統領になろうが、「強いアメリカ」「世界をリードするアメリカ」という外交本心は、国是であり、変化がないということが良く理解できます。

 現在、アメリカの大統領選挙は佳境を迎えています。テレビ中継されたディベートも終わり、支持率も拮抗し、盛り上がっているように見えます。しかし、その中身をよく見てみると、オバマ大統領もロムニー候補も言っていることにそんなに違いはないのです。そして、外交政策ではほぼ同じと言って良いでしょう。

 拙著『アメリカ政治の秘密』、拙訳『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』をお読みいただけると、アメリカ大統領選挙後のアメリカ政治の行方が良く理解できると確信しております。また本ブログでご紹介したアメリカ政治関係の記事を合わせてお読みいただけると、より理解をしていただけると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(終わり)

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-27 00:35 | 宣伝

お知らせ:副島隆彦先生の講演会が開催されます

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



副島隆彦を囲む会主催講演会について以下にお知らせいたします。まだお席がご用意できるようです。

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※講演会会のお申込みはこちらからどうぞ。

第28回副島隆彦を囲む会(SKK)主催定例会 『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、
メディチ家、ルネサンスとは何だったか』

講師:副島隆彦先生、松尾雄治研究員
開催日:2012年11月3日(土)
会場:(財)全電通労働会館 全電通ホール

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「副島隆彦を囲む会(SKK)」主催の定例会のお知らせを致します。開催場所は「御茶ノ水」駅近くの「全電通労働会館」という会場になります。
どうぞ今回も、是非ご参加ください!

※この集まりは「SKK(副島隆彦を囲む会)」会員の方を対象とした定例会です。
参加費は「特別会費(1Day会員)」という扱いになります。消費税の課税対象ではありません。
会員でない方は、この機会に是非、正式会員にもお申し込み下さい。※

・会員のお申し込みに関するご案内は、以下のページにございます↓
http://www.snsi.jp/tops/entry

※当日券は発行いたしません。ご参加いただく方は、全て事前のお申し込みをお願い致します。



■□■□■


<<講演会のお申込み方法>>

1.以下の「お申込みフォーム」に必要事項を入力し、最後に「送信する」ボタンを押して(クリックして)下さい。

2.お客様のメールアドレス宛に送信される「返信メール」に従って、ご入金ください。(「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」)

3.当方でご入金を確認した後で、随時、当日の交通アクセスなどを記載した「入場券(はがき)」をご住所宛てに郵送します。
(※郵便振替の場合には、銀行よりも2日ほど、入金確認までお時間が掛かります。)

4.あとは当日、この「入場券(はがき)」を会場に忘れずにお持ち下さい。



■□■□■

【参加費について】
参加費(特別会費)は
「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」
になります。

【ご注意】
※複数人でお申し込みをされた方は、
「各お一人様につき、4,000円(または 6,000円)ずつ」の合計の金額を、お振込み下さい。


■□■□■

【会場について/交通手段】

・「(財)全電通労働会館 全電通ホール」
↓以下のURLをコピー・アンド・ペーストしていただくと、
↓会場「全電通ホール」までのアクセスのご案内が出てきます。
http://snsi-j.jp/picture/img-box/img20120920172730.jpg

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第28回 副島隆彦を囲む会主催定例会
『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』
講師:副島隆彦先生、松尾雄治究員
(2012年11月3日 土曜日)
会場 「(財)全電通労働会館 全電通ホール」
アクセス
●東京メトロ千代田線 / 新御茶ノ水駅
●JR中央線・総武線 / 御茶ノ水駅

会場住所 東京都千代田区神田駿河台3丁目6
TEL:03-3219-2211 FAX:03-3219-2219


※定例会の予定等についてのご質問は、囲む会(042-529-3573)へ、お問い合わせをお願い致します。
「全電通ホール」へは、交通アクセスについてだけ、お問い合わせ下さい。

【当日の予定】

開場  12:15
開演  13:00
終了  16:30

※開場、開演時間以外は、あくまで予定です。終了時刻等が変更になる場合もございます。
※お席は全て「自由席」になります。お手荷物・貴重品等はお客様ご自身で管理をお願い致します。

お問い合わせ先:
「SKK(副島隆彦を囲む会)」
〒190-0012 東京都立川市曙町1-24-11 橋本ビル5F
Tel.042-529-3573 Fax.042-529-3746
メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp

※講演会会のお申込みはこちらからどうぞ。

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アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-20 13:46 | 宣伝

第4回副島隆彦の“予言者”金融セミナーのご案内をいたします

欧米日 やらせの景気回復

副島隆彦 / 徳間書店



古村治彦です。

本日は、来る2012年7月1日に開催される副島隆彦先生の「第4回副島隆彦の“予言者”金融セミナー」のご案内をいたします。

副島先生の最新刊『欧米日 やらせの景気回復』(2012年4月、徳間書店)の中にご案内のハガキが挟んでありますが、こちらのブログでもご紹介いたします。

開催日:2012年7月1日
開演:午前11時(開場・受付:午前10時)
終了:午後5時30分(予定)
受講料:15,000円(税込)/全自由席
定員:596名(ただし、座席を追加する場合もございます)
会場:東商ホール(東京商工会議所ビル4階)
   100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-2
アクセス:JR有楽町駅・・・5分
     地下鉄千代田線二重橋駅前・・・2分
     都営三田線日比谷駅・・・2分
申し込み期限:2012年6月18日(月)(それ以降のお申し込みは直接お電話で承りま                      す)

お問い合わせ:ブレイントラスト企画(成甲書房内)
       101-0051 東京都千代田区神田神保町1-42
       電話:03-3292-8401(平日:午前10時から午後6時まで)
       ファクシミリ:050-3156-3040
       email: seminar@seikoshobo.co.jp


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東商ホールへのアクセス

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副島隆彦の“予言者”金融セミナー第3回『「金・ドル体制」の終わり』発刊記念講演DVD (副島隆彦の“予言者”セミナー)

副島 隆彦 / 成甲書房


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by Hfurumura | 2012-05-23 00:26 | 宣伝

宣伝ばかりで申し訳ありません

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



古村治彦です。

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今回も拙著『アメリカ政治の秘密』を宣伝いたします。宣伝ばかりで申し訳ありません。ですが、本は最初の数週間が勝負だと経験上考えておりまして、もうしばらく宣伝にお付き合いをいただけますようによろしくお願い申し上げます。

『アメリカ政治の秘密』は、2012年5月13日にウェブサイト「副島隆彦の学問道場」内「今日のぼやき・広報ページ」に中田安彦(アルルの男・ヒロシ)SNSI筆頭研究員による紹介文である「「1306」 爆弾のような破壊力を持った一冊!! 古村治彦著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)を強力に推薦する。2012年5月13日」が掲載されて以降、興味を持っていただける方が急増中であります。アマゾンの順位では、最高で全体121位、現在は165位と健闘中です。昨日は、担当編集者から電話があり、新人にしては大健闘だということも言われました。

これもひとえに皆様方のご協力のおかげです。誠にありがとうございます。今後も精進してまいります。

※「今日のぼやき・広報ページ」へは、こちらからどうぞ。

また、ウェブサイト「副島隆彦の学問道場」では、『アメリカ政治の秘密』の頒布が始まりました。4冊セット1万円ですが、今ではもう書店で手に入らない書籍も多数取り揃えております。ご利用をいただけますようよろしくお願い申し上げます。

※「副島隆彦の学問道場」の本の頒布コーナーへは、こちらからどうぞ。

以上、宣伝をいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-05-15 17:04 | 宣伝

拙著『アメリカ政治の秘密』を宣伝いたします

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



古村治彦です。今日は、2012年5月11日です。

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先日、2012年5月12日に発売予定の単著『アメリカ政治の秘密』の見本が出来上がり、出版社PHP研究所に受け取りに行ってきました。

本日、いよいよ『アメリカ政治の秘密』が取次から書店に配送される「配本」という佐合が開始されます。都内の書店では5月13日頃から。全国的にはその1、2日後くらいから書店の店頭に並べられると思います。

皆様のお手元に本を実際にお届けできる日が近づいてきました。もし書店等で見かけられましたら、是非、手に取ってご覧いただければと思います。宜しくお願い申し上げます。

本日、このブログでは、本の発売直前ということで、本の宣伝を行いたいと思います。何をやるのかと言いますと、『アメリカ政治の秘密』から、副島隆彦先生に書いていただきました序文と、目次をここに紹介します。

これらを参考にしていただき、是非、『アメリカ政治の秘密』をお読みいただけますように、よろしくお願い申し上げます。

(貼り付けはじめ)

副島隆彦による序文

 本書、『アメリカ政治の秘密』の著者である古村治彦(ルビ:ふるむらはるひこ)氏は、私が主宰する副島国家戦略研究所(SNSI ルビ:エス・エヌ・エス・アイ)の研究員である。

 古村氏は、二〇〇一年から六年間、アメリカのロサンゼルスにある南カリフォルニア大学の大学院に留学し、本場でアメリカ政治学を学んできた若手学者である。彼がこれから日米の政治分析やアメリカ政治研究で活躍してくれることを私は強く希望している。

 今回、古村氏が、これまでの調査研究の成果をまとめて、初めての単著『アメリカ政治の秘密』として、PHP研究所から出版していただくことになった。私も大変喜んでいる。私は、才能のある若い知識人をたくさん育てていくことが、私の責務であると考え活動してきた。私は、副島国家戦略研究所(SNSI ルビ:エスエヌエスアイ)を主宰し、集まってくる「才能はあるが恵まれた環境にいない」若者たちを育てている。古村氏もその一人である。SNSI(ルビ:エスエヌエスアイ)は、中田安彦氏や古村氏に続いてこれからも若い人材を世に出していく。

 本書、『アメリカ政治の秘密』は、私が二〇年前から確立した「帝国―属国理論」とアメリカ政治研究の系譜に連なる本である。私の主著『属国・日本論』(五月書房、一九九七年)と『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫、一九九九年)及びSNSI筆頭研究員の中田安彦氏の『ジャパン・ハンドラーズ』(日本文芸社、二〇〇五年)で、日本における現在のアメリカ政治研究、日米関係研究は、飛躍的に進歩したと自画自賛している。

 本書、『アメリカ政治の秘密』は、私や中田氏の研究の枠組みを用いている。だが、著者独自の視点からの新事実の発見と分析がふんだんに盛り込まれている。

 この一〇年でようやく、日本国民の中に「日本はアメリカの属国である(残念だ)」という考えが受け容れられるようになった。普通の人たちでも「日本はアメリカの属国だから仕方がないんだ」と平気で口にする。

 私が一九九七年に『属国・日本論』を出した頃は、「日本はアメリカの属国である」と書いても、冷たく黙殺され鼻で嗤(ルビ;わら)われた。もしくは激しく嫌われて、反論される反応しかなかった。それが、一般国民に間でも、「日本属国論」がじわじわと浸透しつつある。しかし、知識層だけでなく、日本の大テレビ局五社(それにNHK)と大新聞社五社の合計一一社は、今も私を徹底的に無視している。

 「日本属国論」が浸透するようになった理由は、やはりアメリカの日本管理が杜撰になり、これまでのような温和さと鷹揚さがなくなったからだ。アメリカが日本を上手に管理し、操るだけの余裕がなくなった。かつ、日本人の側も「何かおかしいな」という疑問を抱くようになったからだ。

 アメリカは、長年、日本をうまく管理してきた。一九九〇年代までは、日本全体がアメリカに“洗脳”されている状態だった。

 選抜され、フルブライト奨学金でアメリカの大学に留学させてもらった人々は、アメリカに育てられて日本に帰ってくる。そして、日本の政界、財界、マスコミなどで重要なポジションに就く。彼らは、頭からどっぷりとアメリカの行動を何でも支持する。そして今もアメリカの国債を、円高対策のためと称して、日本国民の血税を使って一回あたり何兆円も購入する。この状況が現在でも続いている。

 しかし、アメリカも相当に行き詰ってきた。アメリカは世界覇権国(ルビ:ヘジェモニック・ステイト)として世界で君臨してきたが、覇権国(=帝国 ルビ:エムパイア)としての国内だけでなく、世界の経営もうまくいかなくなってきている。だから、主要な周辺属国のひとつである日本を良い気持ちにさせながら管理していくという方法がなかなか取れなくなった。その結果、日本に対して露骨な、そして凶暴な本性を垣間(ルビ:かいま)見せるようになってきた。

 その表れのひとつとして、日本からアメリカへの留学生の数は、一九九七年に史上最高の四七〇七三人を記録した。それ以降、減少し続けている。二〇一〇年には、わずか二一二九〇人となり、一九九七年と比べ半減している(日米教育委員会の統計)。それに比べてアジア諸国からのアメリカ留学が一段と増加し日本だけが減少している。このアメリカの衰退は、そのまま現在の世界経済の状況をも映し出している。

 ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は、日本に来るたびに嘆いている。「ハーバード大学に留学してくる日本人学生の数が激減している。これは日米関係にとってマイナスになる」と。ナイが学科長をしているハーバード大学ケネディ行政学大学院(通称“Kスクール”)には、日本の各省庁から多く留学していた。が、その数が激減している。ハーバード大学のウェブサイトで(http://www.hio.harvard.edu/abouthio/statistics/studentstatistics/academicyear2010-2011/)で調べると、中国や韓国からの留学生が数十人いるのに対して、日本からの留学生の数はわずか一二名だ。日本からのエリート留学生が減ると、ナイは、二つの面で困る。

 まず、自分たちの食い扶持の収入が減る。アメリカの大学経営は、一般企業に劣らずシビアな競争の世界である。二つ目は、自分たちの意思に従って、日本を管理する、日本側の人材が減少してしまう。これまでのように立派に“洗脳”して日本に送り返して、重要ポストに就け、アメリカの政策を東アジアで貫徹する仕掛け(仕組み)そのものが弱体化していく。

 アメリカにとって海外からの留学生は、一つの産業である。世界中の若者が最新の学問を学びに、また英語を身に着けるためにアメリカにやってくる。アメリカの大学にとって留学生は、多額のお金を落としてくれる大事なお客様なのである。最新の統計によれば(http://www.fulbright.jp/study/res/t1-college02.html)、アメリカへの留学生の数は約七二万人である。そのうちのおよそ三分の二の四六万人がアジアからの留学生だ。上位の三カ国は、中国、インド、韓国である。日本は第七位となっている。

 学費と生活費で、アメリカへの留学生一人当たり年四〇〇万円(約三万ドル)くらいかかる。すると、日本人留学生が最盛期の約四万七〇〇〇人から約二万二〇〇〇人に減少すると、単純計算で約一〇〇〇億円の減収だ。アメリカの留学産業にとって、この減収は大きな痛手だろう。

 本書は、前半部では「アメリカの外交の手口(世界各国への介入の仕方)」を、後半部では「アメリカの日本管理(日本の計画的な操り)の手口」を取り上げている。前半部で明らかになったことは、二〇一〇年末から二〇一一年にかけて発生した中東諸国の「アラブの春」が、アメリカ政府(とくにヒラリー・クリントン派)によってあらかじめ周到に準備されていたものであることだ。

 後半部は、日本に対するアメリカの最新の管理の諸手法を解明した。

 これらを本書『アメリカの秘密』は、必ずしもジャーナリズムの手法に寄らず学問的な緻密さで白日の下に明らかにした。読者諸氏のご高配を賜りたい。

二〇一二年三月六日
副島隆彦

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『アメリカ政治の秘密』・目次

副島隆彦による序文 
まえがき 

第一章 ヒラリーに乗っ取られた外交―オバマ外交の変質
●世界中から歓迎されたオバマ大統領の誕生
●現実主義的な外交姿勢を標榜したオバマ大統領
●オバマ政権の外交姿勢が変化した
●オバマ政権でヒラリーを応援してきた女傑三人衆
●サマンサ・パワー
●スーザン・ライス
●アン・マリー・スローター

第二章 現在のアメリカ外交の基本政策は民主化
●民主化はアメリカの外交目標である
●アメリカが準備していた「アラブの春」
●米国務省政策企画局長
●全米民主政治のための基金
●米国国際開発庁
●政治学における民主化理論・現実政治に仕える政治学
●アラブの春と同時期に起きていたミャンマーの民政移管

第三章 アメリカ外交の流れ―介入主義と現実主義
●アメリカ外交政策の流れを大まかに分類する
●介入主義
●現実主義
●ネオコンについて改めて説明する
●レーガン政権の基礎となった「カークパトリック・ドクトリン」ネオコン派第一世代
●カークパトリック・ドクトリンに反発したネオコン第二世代
●現実主義派が多数を占めていたジョージ・H・W・ブッシュ政権

第四章 アメリカの介入外交はケネディから本格化した
●ケネディが行った介入主義的政策
●ケネディが行った日本の労組穏健化への取り組み
●ケネディ外交の基礎となった近代化論
●近代化論の創始者W・W・ロストウとアレクサンダー・ガーシェンクロン
●ネオコン第二世代の先駆けはガリガリ右翼ロストウ
●近代化論に対抗する二つの理論
●ケネディの介入主義から日本管理は始まった

第五章 エドウィン・O・ライシャワーとチャルマーズ・ジョンソン―日本管理路線の創始者と反対者
●菊クラブ=ジャパン・ハンドラーズ=日本研究正統派の創始者・ライシャワー
●ケネディ・ライシャワー路線 日本管理路線の始まり
●ライシャワーの日本管理路線を引き継いだ「菊クラブ」
●ライシャワーは日本古代史の研究者として出発
●ライシャワーが日本で流行させた近代化論
●ライシャワーの日本近代化論に説得力を与えたジャンセンの坂本龍馬研究
●ロストウの近代化論をそのまま利用したライシャワー
●チャルマーズ・ジョンソン=日本研究正統派から「修正主義者」のレッテルを貼られた学者
●チャルマーズ・ジョンソンの通産省研究
●アメリカでも民主党政権になると採用される産業政策
●日本研究の二つの流れ:正統派と修正主義派

第六章 日本管理の前線司令官 ジェラルド・カーティス
●カーティスが期待する日本の若手政治家たち
●カーティスが作った野党人脈が菅内閣につながった
●日本管理は世代を超えて継続されている
●日本の選挙の研究で博士号を取得
●実はアメリカ本国で学者として評価なしのカーティス
●日本のTPP参加推進担当

第七章 ライシャワーの嫡流:ケント・カルダー
●ライシャワーの最後の弟子
●現在の国務省日本部長はカルダーの弟子
●民主党の普天間基地移設問題のキーマンとの人脈
●日本にあるアメリカの軍事基地を維持するための研究
●“バラマキ政治”補償型政治で政治家優位を説明
●産業政策はうまく機能しなかったという主張

第八章 日本管理のための洗脳担当:リチャード・サミュエルズ
●学者一筋の人生なのにどこか怪しいサミュエルズ
●サミュエルズが主催する洗脳の道具としての危機シミュレーション
●ついに日本でも開催されたサミュエルズ式シミュレーション
●サミュエルズの代理人・油木清明
●普天間基地移設問題についてのサミュエルズの考え
●産業界の研究を行ったサミュエルズ
●岸信介を通じて日本政治の連続性を研究
●日米安全保障戦略についての研究に着手

あとがき

(貼り付け終わり)

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※『アメリカ政治の秘密』の内容を講演会でお話しした内容が収められたDVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』が発売されています。DVD頒布ページへは、こちらからどうぞ。

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-05-11 15:06 | 宣伝