翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
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二つの「中心」

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



昨日、午後、小沢一郎衆議院議員をはじめとする50名の衆参の国会議員が民主党を離党した。近いうちに新党を立ち上げると見られている。私は、小沢氏をはじめとする、先日の消費税増税法案に反対票を投じた議員たちの民主党離党には反対の考えを持っていた。

それは、民主党・自民党・公明党の三党による翼賛体制を牽制するには、小沢氏をはじめとする議員の方々は、党内に留まるべきではないかと考えたからだ。もし執行部に反対する議員たちがいなくなれば、それこそフリーハンドで、これまで以上に、何でも簡単に進められてしまうと考えた。それを危惧した。

しかし、本日、小沢氏をはじめとする国会議員たちは離党届を輿石東幹事長に提出した。なぜ今日なのかという疑問は残る。しかし、小沢氏は午後6時から記者の取材に応じ、離党理由を説明した。その内容は、「民主党が国民党の約束を破った。自分たちは、原点に立ち返るために離党した」というものだった。消費税増税や原発再稼働問題で国民の期待を裏切っているということだ。

私は、生真面目な小沢氏の離党理由の読み上げを聞きながら、それならば離党もやむなしかという思いに駆られた。と同時に、今回の離党に関して、辻恵議員と階猛議員が最初、離党メンバーに入っていながら、それがのちに修正されたというドタバタをどう捉えたら良いのかと考えた。

私は、政権交代の前後から、階猛議員に注目してきた。東大法学部(野球部では投手として活躍)から長銀、そして弁護士という経歴と、その理論構築力は、これからを担う若い政治家だと考えてきた。そして、階議員は、先週末、離党に否定的な考えを重ねて発表してきた。私は、階議員の離党に反対の理由は全くその通りだと受け止めた。階議員は、①小沢氏の裁判に関して、野党議員になると、何をされるか分からない、②民自公の翼賛体制を牽制するという理由を挙げていた。

そして、昨日である。辻議員と階議員の離党をしないという決断に対して、インターネットの世界を中心に多くの批判・非難が寄せられた。私は、このような批判・非難には与しない。

私は、今回の消費税増税法案の衆議院通過を通じて、2つの問題点がはっきりと姿を現したと考えている。①民主党の現執行部は、国民との約束を破り、国民を裏切った。②与党と野党が野合し、翼賛体制を組み、デモクラシーの原則を踏みにじった。

これら2つの問題に対し、心ある議員は、何とかしないといけないと考えるはずだ。しかし、この2つの問題に同時に対処することは難しい。そこで、どちらを優先すべきか、これで、今回の対応が別れた、と私は考える。

私は政治家の運命や選挙の当落は、デモクラシーの原則の前ではどうでも良いものとなると考えている。デモクラシーの原則を守ることこそが重要だと考える。政治家や政党は転変するが、原則は変わらない。母校の校歌の一節にあるが、「集まり散じて人は変われど、仰ぐは同じき理想の光」なのである。しかし、現実の国民生活について、政党が、しかも与党が約束を破るということも同じくらいに、罪が重たいことである。

私は、このように考えることにした。①と②の問題、それぞれに心ある政治家たちが反応したのだ、と。そして、民主党と翼賛体制の内と外で、これらに対抗するための2つの中心ができたのだ、と。①の問題に対応して、今回の小沢氏をはじめとする議員たちが行動し、既に行動していた新党きづなと真・民主が連携して中心となる。一方で、②の問題に対応して、民主党内には、消費税増税法案に、反対した議員が20名以上残っている。デモクラシーの原則を守り、翼賛体制を牽制するためにこの人たちが中心となる。

民主党は議員数が多い。しかし、そのほとんどは、中間派や付和雷同型の若手議員たちだ。彼らは、どちらにも顔を向けることができる。ヤヌス型と言って良い。現執行部に対抗する、2つの中心が力を持ち始めたらなびき始める人々である。

だから、この2つの中心が現執行部と翼賛体制に対抗していく存在になるであろうと私は考えている。その時に、安易な感情論や突撃主義、純化主義で、排除をしていけば、待っているのは敗北だけである。

(終わり)

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by Hfurumura | 2012-07-03 02:05 | 日本政治