翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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ウォルト教授によるネオコン批判:ロムニー候補はどうしてネオコンをアドバイザーにするのかという批判

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1

ジョン・J・ミアシャイマー / 講談社



ハーバード大学のスティーヴン・ウォルト(『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』の共著者)による、ロムニー候補の外交政策アドバイザーの大部分を占めるネオコンに対する批判です。中々辛辣です。

=====

「ネオコンサヴァティズムの“才能”(The 'genius' of neoconservatism)」

スティーヴン・M・ウォルト(Stephen M. Walt)筆
フォーリン・ポリシー(Foreign Policy)誌
2012年10月24日
http://walt.foreignpolicy.com/posts/2012/10/24/the_genius_of_neoconservatism

 2012年10月22日に開催された大統領選候補討論会は、予想された通り、曖昧な話に終始し、具体的な細かい点にはほとんど言及されなかった。私は、ロムニー候補は、オバマ大統領よりも情報を持っているように聴衆に印象付けた点で、良くやったと考える。一方で、ロムニー候補は、現在オバマ大統領が行っている外交政策を自分ならより良く実行できると人々に訴えかけようとしていた。オバマ大統領は、アメリカ軍最高司令官でもある大統領が対処すべき諸問題が何かを示し、自分がジョージ・W・ブッシュ前大統領の第二期目に積み残した問題をうまく処理したことを示した。

 ロムニーは突然、穏健な方向へ舵を切った。これに対して、討論会の司会者であったボブ・シーファー(Bob Schieffer)とオバマ大統領が質問しなかった疑問を私は持つにいたった。その疑問は以下のようなものだ。

 「ロムニー知事、あなたは、ご自分のことを意思が強く、能力のある人々を彼らにふさわしい地位に就ける方法を知っている賢い管理者であると仰っています。もしそうならば、なぜ、ご自分の外交政策アドバイザーを全て、信頼を失ったネオコンの人々から選ばれたのですか?あなたの外交政策チームからは良く考えられた意見も出されているようですが、彼らの多くは、アメリカがイラクへ侵攻する際に重要な役割を果たし、アメリカの国際的な地位を低下させた人々です。あなたはどうして彼らのアドバイスを必要とされるのですか?」

 公平を期すために言っておくと、イラク戦争については、多くの民主党員や彼らの近い人々も支持した。その中には現在のオバマ政権で政府高官になっている人々もいる。しかし、民主党関係者たちは、ネオコンとは違って、戦争を望まなかったし、1998年の段階から戦争をするように求めてもいなかった。彼らはただ戦争をするという考えに乗っただけだった。それは戦争が政治的に得策であり、戦争の結果がどれほどひどいものになるかを想像できなかったからだ。

 また、彼らは、サダム・フセインが「極悪人」であり、アメリカの使命は、フセインに抑圧されているイラクの人々を「解放する(liberate)」ことだとネオコンに言われ、納得してしまったのだ。ネオコンが言ったように、サダム・フセインは極悪人だった。しかし、イラク全土を占領するというのは、サダム・フセインに対処するうえで、アメリカにとって大変に馬鹿げた、愚かな方法になってしまった。

 しかしながら、ネオコンは決して消え去ることなく、復活してきた。その活動は印象的ですらある。ネオコンの人々には独特の才能を持っている。その点は敬意を払われるべきだ。リベラル介入派は常にコンセンサスを得ようとし、妥協を厭わない。しかし、ネオコンは、妥協はせず、強情である。ネオコンは後ろを振り返らない。それは、彼らのやって来たことが常に失敗だらけで、後ろを振り返ることは気持ちを滅入らせるからだろう。だから、ネオコンは常に前を見ている。そして、ネオコンは、アメリカ人が過去のことを覚えておらず、自分たちの提言を受け入れるように欺くことができると確信しているのだ。

 ネオコンの成功には3つの要素がある。一つ目の要素は、アメリカを全世界の国々にとってのモデルであるという主張の擁護者であることを明白にしている点だ。そして、この点から敷衍して、ネオコンは民主政体を世界各国に輸出することを主張している。しかし、ネオコンが常にこの考えに拘り、首尾一貫しているわけではない。

 たとえば、ネオコンが、アメリカの力を使って、パレスチナ人たちの民主的な諸権利を確立し、擁護するなどと語るのを聞いた人はほとんどいない。また、ネオコンは、彼らがお気に入りの軍事力は民主政体の拡散には不向きな道具であるということは忘れている。しかし、ネオコンの好戦的な物言いは、アメリカの政治的な伝統の一部を反映している。そして、ネオコンは彼らを批判する人々に対して、「アメリカの伝統である自由主義的な、ウィルソニアン的な理想を軽視している」という批判を加える。

 二つ目の要素は、一つ目よりも重要なものである。それは、ネオコンが極端な立場をとり、それに固執することが効果的であるということをよく分かっている点だ。ネオコンは、受け入れられるギリギリの(時にはそれを超える)政策を主張する。そうすることで、ネオコンは、ゆっくりと自分たちの思う方向でコンセンサスを形成しようとする。イランに対して予防的戦争(先制攻撃)をすることをネオコンは主張している。そして、その方向にゆっくりと進んでいるように見える。

 右派とイスラエル・ロビーから絶え間なく圧力が加えられると、オバマ大統領のような思慮深い人物でも、イランの核兵器開発を阻止するために必要ならば軍事力を使う用意があると繰り返し述べるようになるのだ。このような脅しをしても、イランは、アメリカの軍事力行使を抑止するための力を手に入れようとするだけだ。イランの核開発について言えば、アメリカ政府がイランに対して強硬な態度を取り続けることを明らかにするだけで十分であり、戦略的な一貫性はこの際あまり重要ではない。

 興味深いことに、このような戦術は、部分的とは言え、行動経済学から生み出されたものである。マーケティング・リサーチ誌に発表されたある有名な実験のレポートが基になっている。イタマール・シモンソン(Itamar Simonson)とエイモス・トヴァスキー(Amos Tversky)が消費者の選択に関して実験を行った。実験の結果によると、消費者の選択は、被験者に与えられた選択肢の数に影響される。これを「フレーミング効果(framing effect)」という。被験者たちは、機能が比較的少ない安いカメラと多機能ではあるがより高価なカメラという二つの選択肢からどちらかを選ぶように求められると、その結果は半々に分かれた。

 しかし、より高価でより多機能のカメラというミット目の選択肢が加えられたら、二番目の選択肢である一つ目よりは効果で多機能であるカメラを選ぶ人の割合が劇的に上昇した。どうしてこのような結果になるのか?それは、本当に効高価なカメラが選択肢に加えられたら、二番目の選択肢のカメラを選ぶことは「贅沢」ではなくなるからだ。これは、思慮深い「妥協された」選択ということになる。

 ネオコンは奇矯なほど極端な政策の主張をよくする。これは一種の才能である。ネオコンは常に国防費に巨額の税金を投入するように求めている。それは、アメリカの敵になるかもしれない国々に対して、彼らの意思を曲げなければ深刻な結果を招くことになると脅すためである。そして、ネオコンの気に入らない国々に対して軍事力を行使するためである。ネオコンが気に入らない国のリストは大変長いものである。ネオコンの望むとおりに動いた大統領はこれまでいなかった。ジョージ・W・ブッシュ大統領でさえもそうだった。

 しかし、ネオコンは常に圧力をかけることで、自分たちの望むことの一部を、いかにも中道的なものであると人々に思わせて実現してしまうのである。私たちが911事件の後に見たように、ネオコンのオールスターたちがミット・ロムニーの下に勢ぞろいし、自分たちが望むものを実現しようとしている。それは前政権ではイラク進攻だった。ネオコンが望むものが実現してしまうのは、アメリカにとって最悪のことである。

 三つ目の要素は、自分たちにとって不利になる証拠に全く目を向けないという、ねじれた才能をネオコンが持っているという点だ。ネオコンの世界認識は極端である。だから、彼らは常に、失敗について、「アメリカ政府が自分たちのアドバイスを十分な熱心さで実行しなかったからだ」と説明するのである。アメリカがイラクで敗北したのは、ブッシュ政権がイランとシリアを攻撃しなかったからであり、また、オバマ大統領が、成果が上がる前にアメリカ軍を撤退させたからだとネオコンは言う。もちろん、このような主張は根拠がないものだが、そんなことは誰も気にしない。

 アフガニスタンがブッシュ大統領から見て金食い虫の重荷になったのは、ネオコンが主張した国防費の増額をクリントン、ブッシュ両政権が怠ったからだとネオコンは主張する。大した努力もせず、アメリカはイラクやアフガニスタンから撤退しようとしているが、これは、2009年から2010年にかけて起きたアフガニスタンの動乱に対して、アメリカが十分な兵力や物資を送らなかったからだとネオコンは言う。ネオコンにとって、政策の失敗は、常に不熱心な政治家たちがネオコンの望むようにしなかったからだと説明できる。しかし、政治家たちがネオコンのアドバイスに耳を傾けないのは、彼らの主張が信頼できないものだからである。

 確かに、このような言い訳の方法をとるのは、ネオコンだけではない。リベラルな経済学者ポール・クルーグマンは、オバマ大統領の経済刺激策が望むような結果を得られずに失敗したのは、規模が十分ではなく、大胆さも十分ではなかったからだと主張した。クルーグマンとネオコンの違いは、クルーグマンの主張は恐らく正しいであろうという点だけで、外見は同じである。対照的に、ネオコンがアドバイスをしたことを全て行えばアメリカが良い方向に向かうということを示す証拠はない。それどころか、ネオコンのアドバイスを全て聞いてしまえば、アメリカ国民は今よりも貧しくなり、アメリカの世界での人気も低下し、より多くのアメリカ軍の将兵が死傷してしまうということは断言できる。

 言い換えるなら、ネオコンは、あなたに対して、「20階建てのビルの屋上から飛び降りなさい、あなたは必ず飛べるから。私が約束するよ」と言う人のようなものなのだ。もしあなたがその人を信用し、20階ではなく、10階から飛び降りる決心をして、実際に飛び降りたら、あなたが地面に激突する直前、その人は、「私のアドバイス(20階から飛び降りなさい)に従わなかったから、あなたは飛べなかったのですよ」と言うだろう。

 ネオコンに対して認められる点は、団結心(the esprit de corps)とアメリカに多くの失敗をさせながらも、ネオコンサヴァティヴィズムを生き延びさせているという点だ。もちろん、ネオコンは、資金力を持ち、彼らを支援する支持者たちを多く持つ。彼らは、アメリカエンタープライズ研究所や外交評議会(Council on Foreign Relations、CFR)といった組織で安定した地位を得ることができている。ネオコンは外交政策について無知な大統領選挙候補者たちを手助けしている。私はこの点は認める。しかし、このような外交政策に無知な候補者たちは、賢い戦略家とずる賢い石油のセールスマンとの区別がつかない人たちである。

 スタートした地点に戻る。ミット・ロムニー候補が穏健で、人々の能力を見抜き、正しい政策についてのアドバイスを得るための判断力を持っているのなら、どうしてネオコンの人々を外交政策アドバイザーにしているのだろうか?

(終わり)

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 2

J.J. ミアシャイマー / 講談社


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by Hfurumura | 2012-10-31 19:26 | アメリカ政治

アメリカ大統領選挙の現状を見てみる③

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



先ほどご紹介したリアル・クリア・ポリティックス(http://www.realclearpolitics.com/)というウェブサイトを、さらに詳しく見ていくと、興味深い分析が出てきます。

↓※下のページをコピーアンドペーストしてご覧ください↓
http://www.realclearpolitics.com/epolls/2012/president/2012_elections_electoral_college_map_no_toss_ups_race_changes.html#previous_changes)

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 五分五分の激戦州を最新の世論調査の結果で振り分けると、現在の時点で、オバマ大統領290、ロムニー候補248という結果が出ます。確実から優勢州までの合計が、オバマ大統領201、ロムニー候補191でしたから、それぞれ、89、57を上積みしたということになります。ロムニー候補は、フロリダ州(29)、ノースカロライナ州(15)、ヴァージニア州(13)の激戦州を制しますが、その他を全部オバマ大統領が獲得したという計算になります。そして、現時点では、オバマ大統領290、ロムニー候補248ということになります。

 結構差がついているようですが、これでもオバマ大統領が20減らせばギリギリの戦いとなります。世論調査の結果から見て、オハイオ州をオバマ大統領が落とすと厳しい状況になります。一方、ロムニー候補は現在、リードしている州では、フロリダ州、ヴァージニア州がひっくり返る可能性があり、こちらも厳しい状況です。どちらかを落とすと万事休すということになるでしょう。オバマ大統領、ロムニー候補ともに現在のところ勝利するにしても選挙人数300人を超える大勝利を得ることは難しいということが言えるでしょう。

 これからは、フロリダ州、オハイオ州、ヴァージニア州、コロラド州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、アイオワ州、ウィスコンシン州が注目ですが、選挙人の数を考えると、フロリダ州、オハイオ州、ヴァージニア州、ウィスコンシン州の動向を注視する必要があります。

c0196137_0513475.jpg


=====

フロリダ州(Florida):29
・10月28日調査;オバマ+1
・10月26日調査;ロムニー+5、ロムニー+2
・10月25日調査:ロムニー+1
・10月21日調査:ロムニー+1
・10月20日調査:オバマ+1
・10月19日調査:ロムニー+3、ロムニー+1、ロムニー+5
※10月29日時点:ロムニー+1.5(オバマ:47.4%;ロムニー:48.9%)

ペンシルヴァニア州(Pennsylvania):20
・10月27日調査;オバマ+6
・10月25日調査:オバマ+5
・10月22日調査:オバマ+5、オバマ+3
※10月29日時点:オバマ+4.7(オバマ:49.5%;ロムニー:44.8%)

オハイオ州(Ohio):18
・10月28日調査;引き分け、オバマ+1、オバマ+4
・10月26日調査:オバマ+4、オバマ+2、オバマ+2
・10月24日調査:オバマ+5、引き分け、オバマ+3
・10月22日調査:引き分け、オバマ+5
・10月20日調査:オバマ+1、引き分け
・10月19日調査:オバマ+3
※10月29日時点:オバマ+1.9(オバマ:48.6%;ロムニー:46.7%)

ミシガン州(Michigan):16
・10月24日調査:引き分け
※10月29日時点:オバマ+4.0(オバマ:48.8%;ロムニー:44.8%)

ノースカロライナ州(North Carolina):15
・10月27日調査;ロムニー+6
・10月26日調査;ロムニー+1、ロムニー+8
・10月25日調査:引き分け
※10月29日時点:ロムニー+3.8(オバマ:46.5%;ロムニー:50.3%)

ヴァージニア州(Virginia):13
・10月27日調査;オバマ+4、引き分け
・10月26日調査;引き分け
・10月25日調査:ロムニー+2、ロムニー+2
・10月19日調査:ロムニー+3
※10月29日時点:引き分け(オバマ:47.8%;ロムニー:47.8%)

ウィスコンシン州(Wisconsin):10
・10月26日調査;引き分け
・10月21日調査:オバマ+2
・10月19日調査:オバマ+2
※10月29日時点:オバマ+2.3(オバマ:49.3%;ロムニー:47.0%)

コロラド州(Colorado):9
・10月26日調査;オバマ+1
・10月25日調査:引き分け、オバマ+4
・10月22日調査:ロムニー+4
※10月29日時点:引き分け(オバマ:47.8%;ロムニー:47.8%)

アイオワ州(Iowa):6
・10月26日調査;オバマ+4
・10月22日調査:引き分け
・10月19日調査:ロムニー+1
※10月29日時点:オバマ+2.3(オバマ:49.0%;ロムニー:46.7%)

ネヴァダ州(Nevada):6
・10月26日調査;オバマ+1
・10月25日調査:オバマ+3
・10月24日調査:オバマ+2、オバマ+4
・10月23日調査:オバマ+2
※10月29日時点:オバマ+2.4(オバマ:50.0%;ロムニー:47.6%)

ニューハンプシャー州(New Hampshire):4
・10月28日調査;オバマ+2
・10月26日調査;オバマ+3
・10月24日調査:ロムニー+2
・10月23日調査:ロムニー+2
・10月22日調査:オバマ+9
・10月19日調査:ロムニー+1
※10月29日時点:オバマ+2.0(オバマ:48.8%;ロムニー:46.8%)

=====

(終わり)

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


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by Hfurumura | 2012-10-30 00:52 | アメリカ政治

アメリカ大統領選挙の現状を見てみる②

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



●最後の戦いの場となる拮抗している州

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 リアル・クリア・ポリティックスでは、オバマ大統領とロムニー候補の支持率の差が5%以下だと、五分五分(Toss Up)の州としています。五分五分の州がこれからの最後の戦いの場、激戦州となります。こうした拮抗している州は以下の通りです。

■五分五分・拮抗している州:146

・フロリダ州(Florida):29
・ペンシルヴァニア州(Pennsylvania):20
・オハイオ州(Ohio):18
・ミシガン州(Michigan):16
・ノースカロライナ州(North Carolina):15
・ヴァージニア州(Virginia):13
・ウィスコンシン州(Wisconsin):10
・コロラド州(Colorado):9
・アイオワ州(Iowa):6
・ネヴァダ州(Nevada):6
・ニューハンプシャー州(New Hampshire):4

 選挙人数で言えば146がまだどちらに行くのかわからない状況です。五分五分となっている州の最新の世論調査の結果を見てみたいと思います。これもリアル・クリア・ポリティックスにあります(http://www.realclearpolitics.com/epolls/latest_polls/president/)。

●最新の世論調査の結果を当てはめてみる

ここ10日ほどに実施された各州の世論調査の結果を以下に掲載します。

フロリダ州(Florida):29
・10月28日調査;オバマ+1
・10月26日調査;ロムニー+5、ロムニー+2
・10月25日調査:ロムニー+1
・10月21日調査:ロムニー+1
・10月20日調査:オバマ+1
・10月19日調査:ロムニー+3、ロムニー+1、ロムニー+5

ペンシルヴァニア州(Pennsylvania):20
・10月27日調査;オバマ+6
・10月25日調査:オバマ+5
・10月22日調査:オバマ+5、オバマ+3

オハイオ州(Ohio):18
・10月28日調査;引き分け、オバマ+1、オバマ+4
・10月26日調査:オバマ+4、オバマ+2、オバマ+2
・10月24日調査:オバマ+5、引き分け、オバマ+3
・10月22日調査:引き分け、オバマ+5
・10月20日調査:オバマ+1、引き分け
・10月19日調査:オバマ+3

ミシガン州(Michigan):16
・10月24日調査:引き分け

ノースカロライナ州(North Carolina):15
・10月27日調査;ロムニー+6
・10月26日調査;ロムニー+1、ロムニー+8
・10月25日調査:引き分け

ヴァージニア州(Virginia):13
・10月27日調査;オバマ+4、引き分け
・10月26日調査;引き分け
・10月25日調査:ロムニー+2、ロムニー+2
・10月19日調査:ロムニー+3

ウィスコンシン州(Wisconsin):10
・10月26日調査;引き分け
・10月21日調査:オバマ+2
・10月19日調査:オバマ+2

コロラド州(Colorado):9
・10月26日調査;オバマ+1
・10月25日調査:引き分け、オバマ+4
・10月22日調査:ロムニー+4

アイオワ州(Iowa):6
・10月26日調査;オバマ+4
・10月22日調査:引き分け
・10月19日調査:ロムニー+1

ネヴァダ州(Nevada):6
・10月26日調査;オバマ+1
・10月25日調査:オバマ+3
・10月24日調査:オバマ+2、オバマ+4
・10月23日調査:オバマ+2

ニューハンプシャー州(New Hampshire):4
・10月28日調査;オバマ+2
・10月26日調査;オバマ+3
・10月24日調査:ロムニー+2
・10月23日調査:ロムニー+2
・10月22日調査:オバマ+9
・10月19日調査:ロムニー+1

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 世論調査の結果を見る限り、フロリダ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、ヴァージニア州、コロラド州は激戦、ペンシルヴァニア州、オハイオ州、アイオワ州、ネヴァダ州、ニューハンプシャー州はオバマ大統領が獲得しそうで、ノースカロライナ州はロムニー候補が獲得しそうであることが分かります。激戦州でもオバマ大統領が支持を伸ばしているところが多いですから、ロムニー氏は、まず選挙人数29であるフロリダ州を獲得しなければなりません。それでも、ウィスコンシン州、ミシガン州をオバマ大統領に獲得されてしまうと、ロムニー候補は万事休すです。現在、2012年10月29日(アメリカは10月28日)現在、全体の勢いはオバマ大統領にあるということになりそうです。

(終わり)

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


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by Hfurumura | 2012-10-29 20:39 | アメリカ政治

アメリカ大統領選挙の現状を見てみる①

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



●近づいてきたアメリカ大統領選挙

 アメリカ大統領選挙もいよいよ最終局面に入ってきました。今年は11月6日(日本は11月7日)の水曜日に投開票が行われます。残り10日ほど、来週に迫ってきました。日本と違って平日ですが、出勤前、昼休み、空いた時間、同僚に少し頼んで、といった形で働いている人たちも投票します。日本だと平日は忙しくて、並んでまで投票する人は少なくなると思いますが、政治参加は国民の権利であり、義務であり、それを妨げるのはよろしくないということなんでしょう。それでも、有権者数が約2億人で、投票は約1億ですから、投票率は50パーセント前後ということになります。

 アメリカの大統領選挙の仕組みは、シンプルな投票数の合計によって勝敗が決まるものではありません。各州に割り当てられた選挙人(electorates、エレクトレィト)の数を取り合うのです。ある州に選挙人が5名割り当てられているとします。そして、この州でAという候補がBという候補に1票差で勝ったとします。そうすると、A候補が選挙人5名を獲得します。勝った人の総取り(Winner-Take-All、ウィナー・テイク・オール)制度なのです。このようにして全米50州プラス首都ワシントン・コロンビア特別区(ワシントンD.C.)で選挙人の取り合いをして勝敗を決することになります。

 現在、選挙人数は全米合計538で、過半数は270です。選挙人の数は各州の人口に比例して配分されています。最も多いのがカリフォルニア州の55、最も少ないのは、ノースダコタ州やデラウェア州などの3です。国内で時差があるほど広大なアメリカで過酷な選挙戦が行われます。現在、選挙戦を戦っているのは、民主党候補バラク・オバマ(Barack Obama)大統領と、共和党候補ミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ州知事です。

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 前回、2008年の大統領選挙では、バラク・オバマ大統領が、共和党のジョン・マケイン(John McCain)連邦上院議員(アリゾナ州選出)を365対173という大差で破りました。今回の大統領選挙は、その時に比べて、接戦になっているということは日本のマスコミでも報じられています。一部にはロムニー候補優位という情報を流す人たちもいます。

●アメリカ政治総合ウェブサイトを見て、現状を見てみる

 私は実際のところ、どうなのかという興味がわき、調べてみることにしました。アメリカ政治のデータなどに関しては、ウェブサイト「RealClearPolitics(リアル・クリア・ポリティックス)」(http://www.realclearpolitics.com/)が大変便利です。このウェブサイトでは、各メディアや調査会社が行った世論調査の数字や政治記事が網羅されています。今回の大統領選挙についても様々なデータが集められています。

 このリアル・クリア・ポリティックスで公表されている情報を使って、アメリカ大統領選挙の現在の状況を見ていきたいと思います。リアル・クリア・ポリティックスでは、各州を、確実(Solid)、優位(Likely)、優勢(Lean)に分けています。確実な州は、候補者2人の支持率の差が10パーセント以上、優位は8-10パーセント、優勢は5-7パーセントの州です。以下に、それぞれの候補の確実から優勢までの州を掲載します。

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■オバマ大統領が獲得しそうな州:201

◎オバマ確実州:142

・カリフォルニア州(California):55
・ニューヨーク州(New York):29
・イリノイ州(Illinois):20
・マサチューセッツ州(Massachusetts):11
・メリーランド州(Maryland):10
・ハワイ州(Hawaii):4
・ロードアイランド州(Rhode Island):4
・デラウェア州(Delaware):3
・ワシントン・コロンビア特別区(District of Columbia):3
・ヴァーモント州(Vermont):3

◎オバマ優位州:41

・ニュージャージー州(New Jersey):14
・ワシントン州(Washington):12
・コネチカット州(Connecticut):7
・ニューメキシコ州(New Mexico):5
・メイン州(Maine):3

◎オバマ優勢州:18

・ミネソタ州(Minnesota):10
・オレゴン州(Oregon):7
・メイン州の一部(Maine CD2):1

■ロムニー前知事が獲得しそうな州:191

◎ロムニー確実州:127

・テキサス州(Texas):38
・テネシー州(Tennessee):11
・アラバマ州(Alabama):9
・ケンタッキー州(Kentucky):8
・ルイジアナ州(Louisiana):8
・オクラホマ州(Oklahoma):7
・アーカンソー州(Arkansas):6
・ミシシッピー州(Mississippi):6
・カンザス州(Kansas):6
・ユタ州(Utah):6
・ウエストヴァージニア州(West Virginia):5
・アイダホ州(Idaho):4
・ネブラスカ州(Nebraska):4
・アラスカ州(Alaska):3
・ノースダコタ州(North Dakota):3
・ワイオミング州(Wyoming):3

◎ロムニー優位州:50

・ジョージア州(Georgia):16
・インディアナ州(Indiana):11
・ミズーリ州(Missouri):10
・サウスカロライナ州(South Carolina):9
・サウスダコタ州(South Dakota):3
・ネブラスカ州の一部(Nebraska CD2):1

◎ロムニー優勢州:14

・アリゾナ州(Arizona):11
・モンタナ州(Montana):3

このリアル・クリア・ポリティックスの分類がそのまま結果に反映されるなら、現在のところ、オバマ大統領が201、ロムニー候補が191と接戦になっています。そして、現在でも確実から優勢にまで分類できない、激戦州がまだ残っています。

(続く)

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-29 20:35 | アメリカ政治

【宣伝】『アメリカ政治の秘密』『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を宣伝いたします

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



 今年(2012年)、私は5月に単著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)、8月に訳書『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』(ロバート・ケーガン著、ビジネス社)を出版いたしました。『アメリカ政治の秘密』は、後半部のジャパン・ハンドラーズの部分を中心に好意的な評価をいただき、大変ありがたく、感謝を申し上げます。読みもせずに、「紹介のされ方からして陰謀論だ」ということも言われたこともありました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』は、アメリカ大統領選挙の共和党候補者のミット・ロムニー(Mitt Romney)の外交政策アドバイザーであるロバート・ケーガン(Robert Kagan)の本の邦訳書です。ケーガンは、ネオコン(NeoConservatives)に属する評論家であり、アメリカの言論界で影響力を持っている人物です。10月に入り、ロムニー候補とオバマ大統領のディベートが始まり、このケーガンの本も「ロムニー候補の外交政策の基本を知るため」の本として、多くの皆様に注目をしていただいています。

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ミット・ロムニー

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ロバート・ケーガン

 『アメリカ政治の秘密』『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を取り上げて、是非皆様にお手に取ってお読みいただきたくこの文章を書いております。それは、手前味噌ではありますが、この2冊と、本ブログ「古村治彦の酔生夢死日記」(変なタイトルで申し訳ございません。高校のとき、漢文の授業で「酔生夢死」という言葉を聞いて心が動き、好きな言葉にしております)でご紹介したアメリカ政治の記事をお読みいただければ、アメリカ外交の動きを理解しやすいと改めて考えたからです。

 『アメリカ政治の秘密』は、後半部のジャパン・ハンドラーズの部分を評価していただく意見を多くいただきました。本当にありがとうございます。後半部に加えまして、前半部も力を入れて書きました。こちらはあまり評価をいただいていないようですが、これから大統領選挙の投票日の直後くらいまで、オバマ政権の外交はどのようなものだったかを振り返って理解していただくのに、この前半部をお読みいただきたく思います。この前半部の主張は、「オバマ大統領は自分がやりたいと思っていた外交ができなくなった。それは、アラブの春を契機にしたものだった。ヒラリー・クリントン国務長官を中心とする人道主義介入派(Humanitarian Interventionists)に外交を乗っ取られた」というものです。

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ヒラリー・クリントン

 私は欧米の雑誌記事や新聞記事を使い、ヒラリー・クリントン国務長官と彼女を支持する女性たち(サマンサ・パワー、スーザン・ライス、アン・マリー・スローター)が、「アラブの春(Arab Spring)」を契機に、オバマ大統領の外交姿勢を変化させました。また、アメリカ政府の中に、外国に介入するための機関である、米国務省政策企画局(U. S. Department of State, Planning Staff)、全米民主政治のための基金(National Endowment for Democracy、NED)、米国国際開発庁(United States Agency for International Development、USAID)があり、また民主、共和両党のシンクタンク、共和党系の国際共和研究所(International Republican Institute、IRI)、民主党系の全米民主研究所(National Democratic Institute、NDI)が民主化(Democratization、デモクラタイゼーション)を推進している様子を『アメリカ政治の秘密』では取り上げています。こうした機関に民間の労働組合であるAFL-CIOも含めて、世界中でアメリカの国益に沿った形になるように活動をしています。

 このブログでは、ミット・ロムニー候補の外交政策アドバイザーを取り上げました。その多くがネオコンで、前のジョージ・W・ブッシュ大統領・ディック・チェイニー副大統領時代に政権で働いていた人々です。彼らのやったことは、タリバン退治、オサマ・ビン・ラディンの捕捉を目指してのアフガニスタンへの侵攻と大量破壊兵器(weapons of mass destruction、WMD)を開発しているサダム・フセインの追い落としを名目としたイラクへの侵攻でした。その結果は惨憺たるもので、アメリカは結局両国から撤退を余儀なくされました。こうした外国への介入と民主化の拡散を主導したのが、ネオコンでした。

 私は『アメリカ政治の秘密』の中で、ネオコンの起源から見ていき、「共和党内に勢力を持つネオコンと民主党内の人道的介入派は同根であり、同じ目的(世界の民主化)のために動いている」と考えています。そのことを詳しく取り上げました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』の著者、ロバート・ケーガンは、ネオコンの重要な思想家であり、現在、ミット・ロムニーの外交アドバイザーをしています。彼はジョージ・W・ブッシュ政権には入りませんでしたが、言論界でネオコンの思想を広めることに貢献しました。日本でも、『ネオコンの論理』(光文社、2003年)がベストセラーになりました。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』の中で、ケーガンは、「アメリカの衰退(U.S. Decline)は起きていない」ということを主張しています。そして、戦後世界は、アメリカが作り上げたものであり、その恩恵を世界が受けている、それが中国やロシアに取って代わられたらどうなるのか、ということを主張しています。

 このケーガンの主張に対して、賛意を示したのが、バラク・オバマ大統領です。オバマ大統領は、『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を読み、「アメリカの衰退は起きていない」という主張を、一般教書演説に取り入れました。こうした経緯については、訳者あとがきで詳しく触れています。

 『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』を読むと、アメリカ人が戦後世界についてどのように考え、そして、アメリカの役割をどのように捉えているかがよく分かります。そして、民主党が政権を取ろうが、共和党の候補が大統領になろうが、「強いアメリカ」「世界をリードするアメリカ」という外交本心は、国是であり、変化がないということが良く理解できます。

 現在、アメリカの大統領選挙は佳境を迎えています。テレビ中継されたディベートも終わり、支持率も拮抗し、盛り上がっているように見えます。しかし、その中身をよく見てみると、オバマ大統領もロムニー候補も言っていることにそんなに違いはないのです。そして、外交政策ではほぼ同じと言って良いでしょう。

 拙著『アメリカ政治の秘密』、拙訳『アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界』をお読みいただけると、アメリカ大統領選挙後のアメリカ政治の行方が良く理解できると確信しております。また本ブログでご紹介したアメリカ政治関係の記事を合わせてお読みいただけると、より理解をしていただけると思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(終わり)

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-27 00:35 | 宣伝

中国の新指導部選びが最終局面を迎えました

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



中国の新指導部選びについて、いよいよ最終局面といった記事が出てきましたので、ご紹介します。

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●「独占:中国の最高実力者たちが新指導部にふさわしい候補者たちを選定、と情報筋が明かす(Exclusive: China power brokers agree preferred leadership team – sources))

ベンジャミン・カン・リン(Benjamin Kang Lim )、ベン・ブランチャード(Ben Blanchard)筆
ロイター通信(Reuters)北京
2012年10月19日
http://www.reuters.com/article/2012/10/19/us-china-politics-idUSBRE89I0EG20121019

 ロイター発。中国で最も力を持つ3人が一堂に会し、中国の新しい指導部入りにふさわしい候補者たちを選定した、と情報筋が明かした。新しい指導部は、必要な財政改革に取り組むことになるだろうが、政治改革を進めるかは疑問符が付く。

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江沢民(左)と胡錦濤

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習近平

 中国共産党政治局常務委員7名のリストが、過去、現在、未来の中国国家主席たちによって作成された、と中国共産党指導部と関係が深い3名がこのように明かした。中国指導部は10年に1度の交代を来月の中国共産党第18回党大会(Communist Party's 18th congress)において完了する。

 江沢民(Jiang Zemin、こうたくみん)前国家主席、胡錦濤(Hu Jintao、こきんとう)現国家主席、習近平(Xi Jinping、しゅうきんぺい)次期国家主席最有力候補(ほぼ決定)は、次期最高意思決定機関である政治局常務委員入りの候補者たちの人選で合意に達したと複数の情報筋は語っている。この合意は、最近数か月間に起きた政治的争いや混乱のあと、決定がスムーズにいくようにするための道ならしということになるだろう。

 彼らが合意に達した候補者たちのリストについては、今でも反対する人たちはおり、他の共産党の長老たちによって変更されることもある。このリストは、政治局常務委員会が9名から7名に減員されることが反映されている。新しい政治局常務委員会は、習近平と国務院総理に内定している、李克強(Li Keqiang、りこっきょう、57歳)によって率いられることになる。習近平と李克強以外は、政治局常務委員に内定している人物はいない。

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李克強

 政治局常務委員会の人数が減ったことで、習近平(59歳)は権威を確立しやすくなるだろうし、必要な諸改革を推進することになるだろう、と情報筋は語っている。最高実力者たちが作ったリストには、王岐山(Wang Qishan、おうきざん、64歳)国務院副総理も含まれていると情報筋は語っている。王岐山は、財務大臣の職(financial portfolio)にあり、海外投資家のお気に入りである。

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王岐山

 しかし、リストには、中国共産党内で最も改革を志向している、汪洋(Wang Yang、おうよう、57歳)広東省(中国南部にある省)党委書記が含まれていない。汪洋は、言論の自由と草の根の公民権に対する寛容さによって、西側の専門家たちからは中国の政治改革の指針となる人物、競争者であると考えられている。

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汪洋

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劉雲山

 汪洋に代わり、リストには劉雲山(Liu Yunshan、りゅううんさん、65歳)が入っている。劉雲山は、共産党中央宣伝部長をしている。中央宣伝部長として劉は、国内メディアの締め付けと5億人以上のユーザーがいる、ルールが確立されていない中で成長し続けているインターネットのコントロールを目指してきた。

 「胡錦濤は、汪洋を政治局常務委員会から外したいと思っていた。それは、汪洋が改革志向的過ぎるし、常務委員にするにはリスクがあると胡錦濤が考えたからだ」と香港科技大学(Hong Kong University of Science and Technology)の政治学者デイヴィッド・ツヴァイク(David Zweig)は述べている。

 しかし、ツヴァイクは、候補者のリストはバランスが取れているとも述べている。候補者たちは、改革の必要性を認識しているが、経済的改革のスピードを政治的改革にスピードよりも速くする、つまり政治的改革を急がないと考えている、と述べている。ツヴァイクはまた次のように語っている。「このリストに入っている人たちは、変革のために十分に素早く動いてくれると私は確信していますよ」

 このほかの候補者は、党内の派閥のバランスによって決定されたもので、公にされた改革志向によって選ばれたものではない。その他の候補者としては、李源潮(Li Yuanchao、りげんちょう、61歳)中国共産党組織部長、張徳江(Zhang Dejiang、ちょうとくこう、65歳)重慶市(中国南西部の大都市)党委書記(有力な政治局常務委員候補だった薄熙来が解任され、職を引き継いだ)、張高麗(Zhang Gaoli、ちょうこうれい、65歳)天津市党委書記が挙げられる。

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李源潮

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張徳江

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張高麗

 中国の政治家個人の政治改革志向がどのようなものかを判断するのは難しい。現在の段階では、自分のスタンスを公に明らかにすることは危険なことである。しかし、張高麗と王岐山は、もともと金融、財政改革主義者であり、李源潮は、中国共産党組織部を、実力で人材を登用するという形に内部改革した人物である。

 候補者の多くは、江沢民(86歳)、胡錦濤(69歳)と深い関係にある。江沢民は現在でも中国共産党内に大きな影響力を行使している。ある情報筋は匿名を条件に、このように語っている。

ある情報筋は次のように述べている。「胡錦濤、習近平、江沢民が集まって候補者たちを決めた。しかし、共産党内部の長老たちはそれに対して、否決する権利(right of veto)を持っている」

■より速い改革に向けてのプレッシャー(PRESSURE FOR FASTER REFORM)

 候補者たちは、最高実力者たちによって選ばれているので、選考過程での中国共産党内部での争いはほとんどなかったと言える。しかし、それでも、その他の中国共産党内部の長老たちから拒否される可能性も残されている。李鵬(Li Peng、りほう)元国務院総理、元全国人民代表者会議委員長はそうした長老の一人である。また、候補者たちは、政治の裏側で起こる暗闘にも勝ち残らねばならない。スキャンダルや汚職の発覚によって、候補者たちが寸前で突然脱落することはあり得る。

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李鵬

 新しい政治局常務委員会は、2012年11月1日に開催される第7期中国共産党中央委員会によって最終決定される。そして、その1週間後の11月8日から、全国人民代表者大会が開催される。

 経済的平等の推進、国家部門の支配の減退、資本市場の発展、地方出身の労働者たちの生活水準の向上、言論の自由の拡大、中国特有の汚職のごく滅を中国の人々は求める。習率いる新政権は、こうした人々の要求にこたえるために、経済的、政治的改革のペースを上げるように圧力をかけられている。

 退場を控えた胡錦濤国家主席の政権下の10年に対して批判的な人々は、改革のペースを上げることに失敗したので、社会不安が拡大し、一党支配に対する長期的な脅威を与えるようになったと述べている。

 政治局常務委員会の構成は、全体の政策志向の決定に大変重要な用途なる。それは、政治局常務委員会の決定は全員のコンセンサスによってなされるからだ。他の多くの国々のように、行政府における最終決定は最高指導者によってなされるのとは全く異なる。

 コンセンサス形成は、ここ30年間で最大の政治的スキャンダルによって中国共産党が激震に見舞われたことによって、大変に困難なことになっている。その大スキャンダルは、野心的な政治家であった薄熙来(Bo Xilai)の妻がイギリス人の実業家を殺害したことである。薄熙来は、中国の市場を基礎にした改革に対して批判的な左派から支持を受けていた。

 薄熙来の追放は、中国共産党内部の深刻な亀裂を白日の下に晒すことになった。毛沢東(Mao Zedong、もうたくとう)が支配した革命時代を懐かしく思う左派と、市場改革のスピードを上げることを求める人々との間に大きな分裂がある。

 政治局常務委員会内での責任分担は、来年の3月、新常務委員会が正式に政権を担うことになるまで明らかにされない。

 リストに掲載されていないが、候補者として可能性があるのは、広東省党委書記である汪洋と劉延東(Liu Yandong、りゅうえんとう、66歳)である。劉延東は、現在、健康、教育、スポーツ担当の国務委員(state councillor)である。劉延東が政治局常務委員会に入れば、1949年建国以来、初の女性常務委員となる。

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劉延東

 上海市党委書記の兪正声(Yu Zhengsheng、ゆせいせい、67歳)も年齢の問題もあるが、政治局常務委員の候補である。兪正声は共産主義者として立派な家系の出である。彼は、情報部勤務だった兄が1980年代にアメリカに亡命するまでは、中国政界の成長株(rising star)であった。

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兪正声

(テリル・ジョーンズ、スイ・リー・ウィーによる追加取材。マーク・バンデイク、ジョナサン・サッチャー編集)

(終わり)

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-20 21:31 | 中国政治

お知らせ:副島隆彦先生の講演会が開催されます

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社



副島隆彦を囲む会主催講演会について以下にお知らせいたします。まだお席がご用意できるようです。

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※講演会会のお申込みはこちらからどうぞ。

第28回副島隆彦を囲む会(SKK)主催定例会 『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、
メディチ家、ルネサンスとは何だったか』

講師:副島隆彦先生、松尾雄治研究員
開催日:2012年11月3日(土)
会場:(財)全電通労働会館 全電通ホール

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「副島隆彦を囲む会(SKK)」主催の定例会のお知らせを致します。開催場所は「御茶ノ水」駅近くの「全電通労働会館」という会場になります。
どうぞ今回も、是非ご参加ください!

※この集まりは「SKK(副島隆彦を囲む会)」会員の方を対象とした定例会です。
参加費は「特別会費(1Day会員)」という扱いになります。消費税の課税対象ではありません。
会員でない方は、この機会に是非、正式会員にもお申し込み下さい。※

・会員のお申し込みに関するご案内は、以下のページにございます↓
http://www.snsi.jp/tops/entry

※当日券は発行いたしません。ご参加いただく方は、全て事前のお申し込みをお願い致します。



■□■□■


<<講演会のお申込み方法>>

1.以下の「お申込みフォーム」に必要事項を入力し、最後に「送信する」ボタンを押して(クリックして)下さい。

2.お客様のメールアドレス宛に送信される「返信メール」に従って、ご入金ください。(「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」)

3.当方でご入金を確認した後で、随時、当日の交通アクセスなどを記載した「入場券(はがき)」をご住所宛てに郵送します。
(※郵便振替の場合には、銀行よりも2日ほど、入金確認までお時間が掛かります。)

4.あとは当日、この「入場券(はがき)」を会場に忘れずにお持ち下さい。



■□■□■

【参加費について】
参加費(特別会費)は
「『囲む会』会員の方:4,000円/非会員(1 Day会員)の方:6,000円」
になります。

【ご注意】
※複数人でお申し込みをされた方は、
「各お一人様につき、4,000円(または 6,000円)ずつ」の合計の金額を、お振込み下さい。


■□■□■

【会場について/交通手段】

・「(財)全電通労働会館 全電通ホール」
↓以下のURLをコピー・アンド・ペーストしていただくと、
↓会場「全電通ホール」までのアクセスのご案内が出てきます。
http://snsi-j.jp/picture/img-box/img20120920172730.jpg

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第28回 副島隆彦を囲む会主催定例会
『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』
講師:副島隆彦先生、松尾雄治究員
(2012年11月3日 土曜日)
会場 「(財)全電通労働会館 全電通ホール」
アクセス
●東京メトロ千代田線 / 新御茶ノ水駅
●JR中央線・総武線 / 御茶ノ水駅

会場住所 東京都千代田区神田駿河台3丁目6
TEL:03-3219-2211 FAX:03-3219-2219


※定例会の予定等についてのご質問は、囲む会(042-529-3573)へ、お問い合わせをお願い致します。
「全電通ホール」へは、交通アクセスについてだけ、お問い合わせ下さい。

【当日の予定】

開場  12:15
開演  13:00
終了  16:30

※開場、開演時間以外は、あくまで予定です。終了時刻等が変更になる場合もございます。
※お席は全て「自由席」になります。お手荷物・貴重品等はお客様ご自身で管理をお願い致します。

お問い合わせ先:
「SKK(副島隆彦を囲む会)」
〒190-0012 東京都立川市曙町1-24-11 橋本ビル5F
Tel.042-529-3573 Fax.042-529-3746
メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp

※講演会会のお申込みはこちらからどうぞ。

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アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-20 13:46 | 宣伝

学問道場福島復興活動本部訪問記

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



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2012年10月16日から18日まで、「副島隆彦の学問道場」福島復興活動本部(以降は活動本部と表記します)を訪問してきました。今年の6月以来、4か月ぶりの訪問となりました。今回は、活動本部に常駐している、吉見理さんに会い、何か足りないものはないか、不便はないかということを聞いて、もし何かあれば解決するということが目的でした。今回、何も大きなトラブルもなく、自動車のタイヤが釘を踏んでいてパンクしていたのを修理してもらうくらいでした。

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活動本部がある田村市都路は、朝の気温が摂氏6度に下がるほど寒くなっています。朝夕は石油ストーブをつけたほどです。夜になると、外に出れば息が白くなり、秋が深まっていることを実感します。吉見さんは、活動本部で一冬を過ごしたので、「こんなことで驚いてちゃいけませんよ」「冬になればもっと寒くなり、雪も多いんですから」と笑って話してくれました。

14日は午後3時過ぎに活動本部に到着しました。私の住んでいる関東近郊からは、新幹線、在来線、路線バスを使って3時間ほどで着きます。本部に着いて、中の様子を見て、その後、吉見さんから6月以降の話を聞きました。

先週、都路の隣の川内村を天皇、皇后両陛下がご訪問になり、その時には警備の警察官や歓迎する人々で大変な人だかりだったそうですが(吉見さんもその中に入り、天皇、皇后両陛下が自動車で通られるのを見たそうです)、今はいつものように静かな状況です。川内村にはだいぶ人が戻り、ラーメン屋さん、すし屋さん(昼は定食もやっている)も営業を再開したということでした。

翌日(17日)は自動車のタイヤのパンクの修理に手間取り、夕方になってしまい、雨も重なって、本部にいることになりました。タイヤは釘を踏んでいて、そのタイヤの修理に2時間以上かかりました。修理が終わったので、翌日は川内村にまで行くことにしました。この日は活動本部にかかわる事務的なことを見せてもらいました。

18日は、前夜に少しお酒を飲み、それが残っていて元気が出なかったのですが、車を運転して川内村まで行ってきました。吉見さんは自動車運転免許を持っていないので、自転車で15キロほど離れた川内村まで行くとのことでした。川内村には、以前にもご紹介した「かわうちの湯」という温泉がありますので、それに入りに行くということです。

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川内村では警戒区域の解除でだいぶ人が戻っており、先ほど書いたラーメン屋さんなどだけでなく、酒屋さんや衣料品店も再開していました。これは6月には見られなかったことです。路線バスも再開しました。

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川内村に人が多いのは、除染作業をやっていることが原因の一つとして挙げられます。家の外壁や自動車、山林などを除染しています。除染に関わっているのは、地元の建設業者だけでなく、県内、県外の人たちもいるようです。県外の自動車のナンバー(庄内、福岡、大分など)を見ました。写真にある黄色のタンクに水を詰めて、それで除染をしていますが、流した水はそのままだし、地元の学校のプールにあった水で除染をしていたということですから、それなら極端な話、雨が降るのに任せても良いのでは、と思いました。

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昼前に、川内で営業再開した「川幸」という寿司屋さんに行きました。川幸は、お昼は定食もやっていて、二人で焼き魚定食をいただきました。ムツと秋刀魚を頼んだのですが、大きな秋刀魚が出てきました。新鮮な、大きな秋刀魚を寿司屋で食べることができるというのは、当たり前じゃないかと言われるかもしれませんが、ほんの数か月前のことを考えると、信じられない思いでした。

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お店の中には、NHKのキャスター大越健介さん(東大野球部史上屈指の名投手の一人)や、日本テレビ、日本経済新聞社や地元のテレビ、ラジオの取材陣が書いた色紙が貼られていました。また、除染作業を行っている作業服姿の人たちも来て、お店は繁盛していました。

午後のバスで都路から帰る予定にしていたので、川内村を見て、そのまま帰ってきました。活動本部に帰る途中、都路の高台にある都路中学校に行ってみました。都路中は、現在、除染作業員の宿泊所、待機所になっており、ここにも県外ナンバーを含め、多くのトラックや自動車が止まっていました。そして、昼の休憩が終わったであろう午後1時過ぎ、一斉に作業のために、自動車に乗って出ていく人々の姿が見えました。ちなみに除染作業をしている人たちはマスクや防護服を着ています。

活動本部に戻り、荷物をまとめて路線バスに乗り込みました。都路からJR磐越東線の船引(ふねひき)駅までは約50分かかります。その間の田んぼはお米を作っている様子もなく、そのままになっていました。しかし、磐越東線で郡山に向かう途中の田んぼでは、稲の収穫も終わり、収穫した稲を干しているところが見られました。

少しずつですが、日常に戻りつつあります。完全に大震災の前と同じというわけにはいきません。それでも人々が戻り、生活が始まるとバスが通り、お店が開く、道端で談笑している、こういうものを見ると、やはり良いものだし、数か月前からしたら大変なことだと単純に嬉しくなります。

しかし、今のところ、大きな産業が除染と役場の仕事というのはやはりいつまでもは続かないものです。元々、高齢化が進み、過疎が進んでいるという日本の地方が共通して抱える問題を都路にしても、川内村にしても抱えているのですから、大震災前に戻るということは、結局、高齢化、過疎化が進行するということになります。カンフル剤が効いていても、いつまでもカンフル剤ばかりは投与し続けられないということになります。

 大震災からの復興がなっても、結局人がいなくなるということもあり得ると私は思います。何か振興策を考えると言っても、それは今までさんざんやったよ、たくさんの人が考えてきたよと言われると、残念ながら何も言えません。

 人々の生活が戻って素晴らしいことだと思いながら、その先はどうなるのかということを考えると手放しでは喜べないのだなという気持ちになりました。

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


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by Hfurumura | 2012-10-19 17:04 | 福島

ミット・ロムニー候補のアドバイザーたちの危うさについての記事を紹介します

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所



誰がミット・ロムニーに対して外交政策のアドバイスをしているか?(Who’s Advising Mitt Romney on Foreign Policy?)

マイケル・ファルコン(Michael Falcon)
2012年9月12日
ABCニュース電子版
http://abcnews.go.com/blogs/politics/2012/09/whos-advising-mitt-romney-on-foreign-policy/

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今日、ミット・ロムニー(Mitt Romney)候補のリビアについてのコメント、特にオバマ大統領に対する批判が注目を集めた。今回、ロムニー候補がどういう人たちから外交政策についてアドバイスを受けているかを調べてみた。

ダン・セノア(Dan Senor)は、ロムニー候補に最も近い外交政策アドバイザーである。ポール・ライアン(Paul Ryan)が副大統領候補に指名されて以降、セノアはライアン候補と一緒に行動している。しかし、本日、セノアは、ライアン候補の遊説から離脱した。それは、「外交政策でうごきがあったから」とロムニー陣営では説明している。セノアは現在、ボストンとニューヨークに滞在している。

セノアは、ブッシュ政権下、連合軍暫定当局(the Coalition Provisional Authority)のアメリカ政府スポークスマンを務めた。現在は、ロムニー候補に中東問題に関してアドバイスをしている。ロムニー氏に近い人物である。セノアは、ロムニー候補と3度イスラエルを訪問しているし、彼が書いたイスラエルに関する本からロムニー候補はよく引用している。ライアン候補に対しては、国内問題、外交政策などでアドバイスを行っている。

先月、ニューヨーク・タイムズ紙は、セノアについて、「ネオコン的な考えの唱導者で、歴代の大統領たちの対中東政策を右翼的にしようと動いてきた人物」と描写した。昨日、セノアは、ライアンの飛行機に同乗して、シアトルを飛び立った。その機上、セノアは、ウェブサイト、フォーリン・ポリシー・イニシアチブの責任者ジェイミー・フライ(Jamie Fly)、民主政治防衛財団のロウエル・グレクト(Reuel Marc Gerecht)らと、外交政策についてのレクチャーを行った。

ロムニー候補は、多くの外交政策アドバイザーを抱えている。そのうちの8名は、新世紀アメリカプロジェクト(Project for a New American Century、PNAC)というシンクタンクに参加していた。これはネオコンの集まりであり、1997年に創設された。代表は、ウィリアム・クリストル(William Kristol)だった。このことは、5月にネイション誌のアリ・バーマンが報じている。同じ5月、ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌のデイヴィッド・サンガーは次のように報じている。ロムニー陣営の外交政策チーム内部に不満があり、その不満とは、ロムニー氏がブッシュ政権で国連大使を務めたジョン・ボルトンのアドバイスにしか耳を傾けないということだ。

ロムニー候補は、オバマ大統領と自分を区別し、全く違う存在だと思わせようとしてきた。それは、弱い者と強い者のコントラストをつけるという方法で行われた。そして、ロムニー候補の姿勢は、彼が選んだアドバイザーたちの考えを反映しているものだった。アドバイザーたちの中には、ブッシュ政権で活躍した人々の名前が多く見られる。「特別アドバイザー」(外交政策チームの全員が入っていはいない)の名前は、ロムニー陣営のウェブサイトにリストにして掲載してある。それを以下に紹介する。

コファー・ブラック(Cofer Black)
クリストファー・バーンハム(Christopher Burnham)
マイケル・チェートフ(Michael Chertoff)
エリオット・コーエン(Eliot Cohen)
ノーム・コールマン(Norm Coleman)
ジョン・ダニロヴィッチ(John Danilovich)
ポーラ・J・ドブリアンスキー(Paula J. Dobriansky)
エリック・エデルマン(Eric Edelman)
マイケル・ヘイデン(Michael Hayden)
ケリー・ヒーリー(Kerry Healey)
キム・ホームズ(Kim Holmes)
ロバート・ジョセフ(Robert Joseph)
ロバート・ケーガン(Robert Kagan)
ジョン・レーマン(John Lehman)
アンドリュー・ナトシオス(Andrew Natsios)
ミーガン・オサリバン(Meghan O’Sullivan)
ワリド・ファレス(Walid Phares)
ピエール・プロスパー(Pierre Prosper)
ミッチェル・レイス(Mitchell Reiss)
ダニエル・セノア(Daniel Senor)
ジム・タレント(Jim Talent)
ヴィン・ウェーバー(Vin Weber)
リチャード・ウィリアムソン(Richard Williamson)
ドヴ・ザクハイム(Dov Zakheim)

マイケル・ヘイデン(Michael Hayden)は、ブッシュ政権下の2006年から、CIA長官を務めた。マイケル・チェートフ(Michael Chertoff)は、ブッシュ政権下で、第二代目の国土安全保障省の長官を務めた。ジム・タレント(Jim Talent)とノーム・コールマン(Norm Coleman)は共和党の連邦上院議員をそれぞれ務めた。

ロムニーがリビアに対して厳しい批判行うだろう、とアドバイザーの少なくとも1人は見越していた。リチャード・ウィリアムソンは、昨晩、アメリカ人が殺害されたということが報道される前に、オバマ大統領を批判していた。ウィリアムソンは、ジョージ・W・ブッシュ大統領時代スーダン特使、国連安保理大使を務めた。

ウィリアムソンは、フォーリン・ポリシー誌のジョシュ・ラギンに次のように語った。「エジプトとリビアで起きた出来事は、両国政府が機能していないことを示しています。両国政府は、外交施設の安全を保証するという義務を果たしていません。オバマ大統領はアメリカ政府に指示して両国を厳しく監視させねばなりません。エジプト、リビア両国での出来事は、オバマ大統領が中東におけるアメリカの国益を追求するために先頭に立つことに失敗していることが原因なのです」

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「右に偏り過ぎている」:ミット・ロムニー候補の外交政策チームを概観する(‘Quite Far To The Right’: Meet Mitt Romney’s Foreign Policy Team)

ザック・ビューチャンプ(Zack Beauchamp)、アリ・ガリブ(Ali Gharib)筆
シンク・プログレス(ThinkProgress)
2012年7月25日
http://thinkprogress.org/security/2012/07/25/576331/romney-foreign-policy-advisers/?mobile=nc


今週、ミット・ロムニー候補の外交政策に対して注目が集まった。ロムニー候補は、火曜日(2012年7月24日)、中身のない、事実に基づかない演説を行った。ロムニー候補は、今週末からヨーロッパ諸国を歴訪し、その後イスラエルを訪問する予定になっている。ロムニー候補は、これまで国家安全保障について話すことを避けるためにあらゆる努力を払ってきた。それは、明らかに、ロムニー候補も彼のアドバイザーたちもロムニー政権が成立したときの外交政策に関して明確なヴィジョンを持たず、それを簡潔に話すことができなかったからだ。私たちはロムニー陣営から外交政策の詳細をほとんど聞いていないが、それでも少しは聞いた。それはオバマ政権の立場と一緒だった。だから、ロムニー候補が大統領になった時、アメリカ軍やアメリカの外交をどうするのか、という点が全く分からないし、議論もできないのである。

しかし、ロムニー候補の外交政策のまずい点は、非公開の場で作られている点だ。コリン・パウエル元国務長官は、最近、「ロムニー候補の外交政策チームは“右に偏り過ぎている”」と批判した。実際、ブッシュ・チェイニー政権のベテランたちがロムニー候補の外交政策チーム「に多く散見され」、「チェイニーアイツ(Cheney-ites、チェイニー主義者たち、チェイニー信奉者たち)」と呼ばれる人々が共和党大統領選挙候補の指名を確実にした候補者に対してアドバイスをする立場となっていると伝えられている。ここでは、ロムニー候補が大統領になった時に外交政策でアドバイスを求めるだろう重要なアドバイザーたちについて詳細に見ていく。これによって、私たちは、ロムニー候補が大統領になった時、何をするかを知ることができる。

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ジョン・ボルトン(JOHN BOLTON)

 ジョン・ボルトンは短期間ではあるが国連大使を務めた。国連大使(U.S. ambassador to U.N.)に任命される際、アメリカ議会が休会中だったので休会任命(recess appointment)となった。ボルトンは国連大使就任当初から、国連の中で気まずい雰囲気に晒された。それは、ボルトンが昔から多国間の枠組みというものを否定してきたからだった。政府の役職から退いた後は、アメリカエンタープライズ研究所でポジションを得た。ボルトンは、ジョージ・W・ブッシュ政権について、イランに対して強硬な姿勢をとりきれなかったとして非難している。ボルトンは、フォックスニュースへの出演、大統領選挙への出馬の可能性を取り沙汰されたこと、右翼の陰謀論者(権力者共同謀議論者)のラジオ番組への頻繁な出演などで目立っていることは覚えておこう。ボルトンはイランとの交渉が失敗することを歓迎し、イランに対する爆撃を望むことが当たり前だとしている。しかし、彼はイランへの爆撃は効果がないと認めているのだ。恐ろしいことに、ボルトンはかつてイランに対する核攻撃を提案したこともある。


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エリオット・コーエン(ELIOT COHEN)

アフガニスタンでの戦争が始まってわずか1カ月後、エリオット・コーエンは、イラクへの侵攻を叫んでいた。そして、イラクでの戦争を「大きなご褒美」と呼んでいた。コーエンは、「ディック・チェイニー副大統領周辺のタカ派サークルと深いつながり」がある人物だ。アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)の共同設立者として、コーエンは、サダム・フセインの追い落としを強く主張した。PNACはネオコンの圧力組織であり、イラク戦争開戦において大きな役割を果たした。コーエンはイラク戦争の開戦において重要な役割を果たしたが、その反省や総括はほとんど行っていない。しかし、2009年、コーエンはイランとの新たな戦争が現実のものとなると語っている。


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コファー・ブラック(COFER BLACK)

ウェブサイト「ザ・デイリー・ビースト」は、元CIA高官のコファー・ブラックを、「ミット・ロムニーの信頼する、ダークサイドの代理人」と呼んだ。ブラックがロムニー候補の最初の選挙戦(2008年のアメリカ大統領選挙の共和党指名争い)に参加したとき、彼はまだブラックウォーター社の副会長だった。ブラックウォーター社は、何かと批判の多い、民間の警備会社である。2007年、ロムニー候補は、テロ攻撃の容疑者たちに対する拷問を禁止することに反対した。この時、ロムニー候補は、拷問の禁止について、ブラックと相談したと述べた。ブラックはCIAの対テロ部門の責任者を務め、その間に厳しい尋問を行った。また、ブッシュ政権下、容疑者たちのグアンタナモ収容所への移送も指揮した。ブラックの経歴について、「アフタ二スタンでのCIAの戦争を主張し、計画し、そして主導した」と紹介したものもある。CIAの歴史についての著作があるティム・ワイナーは、「ブラックは、ジョージ・W・ブッシュ大統領に対して、オサマ・ビン・ラディンの首を槍先に突き刺して持ってくると約束したが、それを果たすことができなかった人物だ」と書いている。


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ワリド・ファレス(WALID PHARES)

アメリカのイスラム教徒たちのテロリズムについてピーター・キング連邦下院議員は公聴会を開催し、議論を巻き起こした。読者の皆さんの中にも賛成、反対、多くの意見があることだろう。これは、将来の雇用主にとって、警告となる動きである。宗教とはそれほど難しいものである。しかし、ワリド・ファレスは、レバノン出身で、キリスト教徒であるが、故国レバノンで暴力的な民兵組織に長年かかわってきたという歴史を持つ人物である。こうした人物が、ロムニー陣営の「特別アドバイザー」のリストに公式に名前を連ねているのである。血塗られたレバノン内戦(Lebanese Civil War)において、ファレスが果たした役割を調べてみると、彼は、内戦において重要な役割を果たした世俗勢力(宗教に左右されない)レバノン・フォースにキリスト教神学を持ち込んで、公式のイデオロギーにしてしまったという責任が挙げられる。ファレスは、また反イスラム的な反シャリア法(anti-sharia、反イスラム法)運動にも深くかかわっている。


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マイケル・ハイデン(MICHAEL HAYDEN)

ジョージ・W・ブッシュ政権下、CIAとNSA(アメリカ国家安全保障局)の長官職を歴任したマイケル・ハイデンというと、皆さんは、彼は穏健な方向に向かうように影響力を行使するだろうと考えることだろう。ハイデンは、イランに対する攻撃が悪い結果をもたらすことを憂慮していると公に発言している。しかし、ハイデンは拷問については熱心に擁護している。しかし、拷問の中身を詳細に述べられるのは不快に感じてしまうようだ。拷問をしても効果的な情報収集の手段ではないことは多くの証拠が挙げられ、明白な事実となっている。そして、拷問をすることは人々の憎悪をかき立てるという道徳上の問題がある。それにもかかわらず、ハイデンは、拷問を今でも擁護し続けている。専門家たちの合意に同意する人たちと、オバマ大統領の出生や国籍問題を取り上げる人々(birthers)や911事件の真相を求める人々(truthers)とを比べてみればよい。ハイデンの態度は後者の態度と同じだ。ハイデンは、ブッシュ政権で政府高官の地位にあった時、拷問の事実を隠していたという記録が残されている。


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ダン・セノア(DAN SENOR)

ロムニー候補のアドバイザーの多くはイラク戦争とその結果を擁護している。しかし、ダン・セノアほど熱心に擁護している人はいない。セノアは、ネオコンの圧力団体PNACの共同設立者であった。また、イラク暫定当局の報道官だった。そこで、彼は、占領の素晴らしい面を語り続けた。ある時、記者たちに向かって、「これはオフレコでお願いしますね。実際にはイラクは燃え続けていますが、公式的には、イラクには安全と安定が戻りつつあるんです」と語った。セノアは、報道官を退任した後、アメリカによるイラク占領には良い面ばかりがないということが明らかになっても、占領の良い面ばかりを擁護し続けた。こうした方法は、イラン爆撃についての議論でも使われている。加えて、セノアは、ロムニー陣営の一員として、イラン爆撃を行った場合、ロムニーが政権の座に就いている場合にはその結果について公開の場で議論をするべきではない、と述べている。


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マックス・ブート(MAX BOOT)

マックス・ブートは、戦争推進論を一貫して主張している稀有な存在である。ネオコンの基準から見ても顕著な存在である。2001年10月、ブートは、「アメリカはその帝国としての役割を」把握し、実行することを求めた。そして、気取った調子で次のように主張した。「アフガニスタンやその他の問題を抱えた国々は、乗馬ズボンと熱帯用帽子を身に付けた、自尊心にあふれたイギリス人たちがかつて与えた、啓蒙を外国の政府から再び与えられることを望んでいるのだ」と。多くの皆さんは、ブートがこれらの発言を今は反省しているだろうと思われるだろう。しかし、ブートは、自分の発言は完全に正しかったし、「ブッシュ政権の政策立案者たちが自分の主張を聞いてくれたら良かった」というのだけが心残りだと断言した。ブートは、イラク戦争に関して、極端に楽観的な主張をしていた。彼は、イラク戦争に関し、「6万から7万5000の米軍将兵を長期にわたり駐留させるだけ」で良いと主張していた。現在、ブートは、アフガニスタンに米軍を駐留させ続けること、シリアに介入すること、イランに対して爆撃を行うことを主張している。


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エリック・エデルマン(ERIC EDELMAN)

エデルマンは、チェイニー副大統領の補佐官、ブッシュ政権下のトルコ大使を務めた。エデルマンは、上司のタカ派的な態度を受け継いでいる。最近では、イランが核兵器を持つという最悪の世界にならないための、唯一の実行可能な方法はイランと戦争をすることであると述べている。ロムニー候補は、リークされた秘密情報をめぐり、エデルマンを使って、オバマ大統領を攻撃している。エデルマンを情報漏えい事件の批判者に選んだというのは選んだというのは、無様だとしか言いようがない。エデルマンは、「チェイニー副大統領首席補佐官だったスクーター・リビーに対して、ジョー・ウィルソンのニジェール訪問についての情報を意図的にリークすることを提案した」人物なのであるスクーター・リビーは、この情報漏えい事件(プレイム事件。ブッシュ政権に批判的だった外交官ジョー・ウィルソンの妻がCIAの工作員であったことをマスコミにリークし、身の危険に晒した事件)情報漏えい罪で起訴され、実刑判決(2年6カ月)を受けた。その原因を作ったのが、スクーターに仕えていたエデルマンなのだ。

(終わり)

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社


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by Hfurumura | 2012-10-15 15:41 | アメリカ政治

ミット・ロムニー候補のアドバイザーたちを紹介します⑥

アメリカが作り上げた“素晴らしき"今の世界

ロバート・ケーガン / ビジネス社




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●ジョン・ボルトン(John Bolton)
・1948年生まれ。1970年イェール大学学士(優等)。1974年イェール大学法科大学院法学博士(同期生にビル・クリントン元大統領、ヒラリー・クリントン国務長官)。高校時代にはバリー・ゴールドウォーターの大統領選挙運動に参加。
・ジェシー・ヘルムズ連邦上院議員(ノースカロライナ州選出、共和党)の側近として知られた。
・1981-1982年米国国際開発庁(USID)参事官。
・1982-1983年USAID副部長。
・1985-1989年米司法次官(第二次世界大戦中の日系人強制収容に対する金銭補償に反対)。イラン・コントラ事件にも関与。
・1989-1993年国務次官補(第一次湾岸戦争に関し、国連決議を引き出すことに貢献)。
・2001-2005年国務次官。
・2005-2006年米国連大使(アメリカ議会休会中の任命recess appointment)。このため上院の承認が得られていないとして短期間で辞任することに。
・アメリカ・エンタープライズ研究所(America Enterprise Institute)上級研究員。外交評議会(CFR)にも以前は参加していた。
・国家安全保障問題ユダヤ研究所(Jewish Institute for National Security Affairs、JINSA)、アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)参加。
・ニュート・ギングリッジ米共和党大統領予備選候補が「自分が大統領になれば、ジョン・ボルトンを国務長官に」と発言。

※動画:http://www.youtube.com/watch?v=RsGy4uYJhPE


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●リズ・チェイニー(Liz Cheney)
・1966年生まれ。ディック・チェイニー前副大統領の長女。1988年コロラド・カレッジ学士。1996年シカゴ大学法科大学院法学博士(在学中に講師としてバラク・オバマ大統領がいた)、東洋研究所で中東史を学ぶ。
・1989―1993年米国務省、米国国際開発庁(USAID)勤務。
・1993年アーミテージ・アソシエイツ勤務。
・1996年以降、民間法律事務所勤務。国際金融公社(世界銀行グループ)勤務(国際法弁護士・コンサルタント)。USAID勤務。米国務省副長官特別アドバイザー。ブタペスト、ワルシャワ両大使館勤務。
・2002年米国務次官補代理(近東問題担当)。
・2004年ジョージ・W・ブッシュ大統領選挙陣営参加
・2005年米国務次官補首席代理(近東問題担当)。

※動画:http://www.youtube.com/watch?v=exGzvM_mxOE


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●タラ・ウォール(Tara Wall)
・イースタン・ミシガン大学学士(テレコミュニケーション・映画、法学、政治学)。
・ミシガン州でジャーナリスト活動(ABC、NBC、CBSローカル局):13年間
・2004年共和党全国委員会マスコミ担当。
・2007年米保険社会福祉省子供と家族部門公共問題部長。
・2008年米国土安全保障省ペルシア湾岸地域再建コーディネイター・マスコミ担当、スポークスマン。
・プリンセス・タラ・プロダクション会長。

※動画:http://www.youtube.com/watch?v=f1d7QFFQ8Xk


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●マックス・ブート(Max Boot)
・1969年(モスクワ生まれ)。両親とロサンゼルスに移住し、同地で成長。1991年カリフォルニア大学バークレー校学士(歴史学)。1992年イェール大学修士(外交史)。
・1992-1994年クリスチャン・サイエンス・モニター紙勤務。
・1994-2002年ウォール・ストリート・ジャーナル紙勤務。
・2002年-外交評議会(CFR)ジーン・カークパトリック記念上級研究員。
・米軍コンサルタント。国立戦争大学講師。

※動画:http://www.youtube.com/watch?v=vtbCndumAng

アメリカ政治の秘密

古村 治彦 / PHP研究所


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by Hfurumura | 2012-10-15 15:31 | アメリカ政治