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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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技術を渡してはならない

悲しいことですが、人間は完全ではありません。その人間が作るものもまた完璧ではありません。

機械が誤作動を起こすことはあります。今回のトヨタのリコール問題を見ていると、リコールの遅れを責めるのは仕方がないことですが、技術的なポイントまで話が広がっています。アメリカ議会の議員たち(ほとんどが悪徳弁護士上がり)は、訴訟の時のようにふるまいます。

アメリカ人は人の不幸が大好きで、法廷が大好きです。昼は、メロドラマ(昔石鹸の会社がスポンサーになっていたのでソープオペラと言います)と、元裁判官が裁判長になって、ご近所のトラブルを裁判形式で解決する、裁判番組が数本放映されています。毎日です。怒鳴りあったり、掴みあったり、大変です。スペイン語放送でも似たような番組がありましたら、ああいうのが好きなんでしょうね。そのうち日本でも作られるようになるでしょう。アメリカ人は、トヨタのアメリカ法人の社長、そして、トヨタ本体の社長が火だるまになるのが見たくてしょうがないのです。

運輸長官も何か裏がありそうです。調べてみなくてはいけませんね。デトロイト出身とか、ビッグスリーと関係があるとか、もしくは、労働組合上がりとか分かりやすかったら良いのですが、どんなバックグラウンドなんでしょうか。

話がだいぶそれました。今回、議会側はブレーキの電子制御システムを問題にしています。議会側はもっと責めて、その技術の設計図やデータを公表するように迫るでしょう。これは、アメリカ側に、トヨタの大事な企業秘密を取られてしまうことになります。それがいつの間にかスタンダードになって、技術力のない、ビッグスリーが採用するようになるでしょう。

日本でもアメリカ製品で不具合があったら、アメリカ本社の社長を呼んで、国会でお話を聞くようにしましょう。まずは、ファニーメイとフレディマック、商業銀行の会長をまとめて呼んで責めてみてはどうでしょう。そんな勇気のある議員さんはどこにもいらっしゃらないでしょうけどね。

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

「トヨタ、電子制御「問題ないことに自信」 米公聴会」

2010年2月24日 朝日新聞電子版

 【ワシントン=中川仁樹、尾形聡彦】トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)を巡り、米議会下院の公聴会が23日午前(日本時間24日未明)始まった。トヨタ自動車の米販売子会社のジム・レンツ社長は、公聴会で証言する内容を事前に公表。リコールの対応が遅れたミスを認めて陳謝する一方、最大の焦点であるトヨタ車の急加速の原因と疑われるエンジンの電子制御システムについては「問題がないことに自信がある」とした。

 23日の公聴会は、トヨタの大規模リコールの原因や経緯を明らかにする目的で、下院のエネルギー商業委員会が開催。トヨタ側からは、レンツ氏が代表して出席した。議会側はエンジンの電子制御に「重大な懸念がある」と追及する構えで、両者の主張が真っ向から対立する見通しだ。

 事前公表した証言内容の中で、レンツ氏はトヨタ車の意図せぬ急加速の原因として、すでにリコールを実施済みのフロアマットにアクセルペダルが引っかかる問題と、アクセルペダルが摩耗して戻りにくくなる問題を改めて認めた。

 これに対し、米議会側はアクセルペダル関連の不具合だけでは、トヨタ車の急加速で事故が相次いでいることは説明しきれないとみている。特に注目しているのが、エンジンに空気を送る量を調節する電子制御スロットルシステムだ。エネルギー商業委のワクスマン委員長は22日夕、「電子制御上の欠陥が原因になっている可能性をトヨタは継続的に退けてきた」と指摘した。

 レンツ氏は同システムについて「不具合が生じた場合、エンジン停止など安全な方向に作動するよう設計されている」と指摘。暴走につながる誤作動は見つかっていない、との従来の立場を崩していない。ラフッド米運輸長官も公聴会で、これまでの同省の調査では、電子制御上の問題は見つかっていないとの見解を明らかにする見通しだ。

 一方、公聴会のもうひとつの大きな焦点になるリコール対応の遅れについて、レンツ氏は「深刻な安全性の問題に対して適切に対応できなかった」と陳謝する。技術的な問題に焦点を絞りすぎて車の使い方まで考慮せず、苦情への反応が遅れたという。

 これに対し、議会側は対応の遅れの背景に、不都合な「事実隠し」があるのではないかと疑っている。アクセルペダルがフロアマットに引っかかる問題については、米国で2007年9月に一部車種のリコールを実施したものの、その他の車種へのリコール拡大は09年から今年にかけて行われた。アクセルペダルの不具合の改善も欧州では昨年8月に実施していたのに、米国は今年1月だった。

 豊田社長は米経済紙ウォールストリート・ジャーナルに寄稿(22日の電子版)し、「世界で最も安全な車をつくることによって、顧客に適切な対応をする決意を米議会や米国の人々に直接説明するのを楽しみにしている」との心境を明らかにした。

(新聞記事転載貼り付け終わり)
by Hfurumura | 2010-02-24 22:41
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