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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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最近の政局について:ポスト菅に向けて動き出しつつある

ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方

カンナ,P. /



最近の政局について:ポスト菅に向けて動き出しつつある_c0196137_14563133.jpg


本日、民主、自民、公明の合意の下に、公債特例法案が衆議院を通過しました。菅総理が2011年6月2日に出したとされる、退陣のための三条件が達成されつつあります。菅総理も辞任を示唆する言動を始めています。岡田幹事長を中心とする執行部は、2011年8月31日の国会会期末までの間に代表選を実施しようと模索し、8月28日開催が取りざたされています。

私が重要だと考えるのは、2011年8月22日(24日まで)にアメリカのジョー・バイデン副大統領の日本訪問です。これは、日本、中国、モンゴルを初訪問する、東アジア外交ツアーとも呼ぶべきものです。バイデン氏が日本で政治家では誰と会うか、という点が重要であると考えます。現在検討されている日程では、バイデン氏の訪日の一週間後に民主党代表選が行われることになります。バイデン氏が誰と会ったかということを議員たちは気にするでしょうし、「アメリカの意向はこの人なのだな」ということを確認することができます。バイデン氏のモンゴル訪問は日米共同開発の使用済み核燃料再処理施設建設に向けての動きを確かなものとするためのものと推察されます。

現在、次期民主党代表選に立候補の意思を示しているのは、野田佳彦氏、馬淵澄夫氏、小沢鋭仁氏、鹿野道彦氏、樽床伸二氏の各氏です。野田氏は現執行部、特に仙谷由人官房副長官が推していると言われています。野田氏は、現在財務大臣を務めていますが、すっかり、財務省の官僚たちの言いなりになってしまい、円売りドル買いの協調介入や増税といった、国民に負担をかける、国民に損をさせる政策を行おうとしています。「国民の嫌がることもやり遂げるのが本物の政治家だ」という愚かな主張をする馬鹿な政治家がいますが、野田氏はまさにその典型です。馬淵氏は今すぐの増税反対、急激な脱原発には反対ということで、野田氏や菅総理とは一線を画しています。

私はバイデン氏が訪日した際に面会するのは、細野豪志原発担当大臣だと予測します。それはもちろん「原発事故の対応や成果について聞きたい」という理由があると思われるからです。そして、その裏には、「この若い細野という政治家はアメリカの意向にきちんと従い
ながら、それを巧妙に隠せる力があるかを実際に会って確かめてみたい」という意図もあると思います。ポスト菅には挙げられていませんが、細野氏は民主党における有力な総理候補であり続けるでしょう。現執行部が野田氏を推すならば、鳩山系・小沢系という一定の勢力を持つ2つのグループはだれを支持するかということが焦点になります。小沢鋭氏は鳩山氏の側近と言われていますが、鳩山氏がグループの維持に懸命になっている今、支持を得られるとは考えにくい状況です。馬淵氏は凌雲会を脱退していて、勢力がない状況です。鹿野氏もまた勢力がない状況ですが、「つなぎ」ということなら支持を得られるでしょう。しかし、小沢氏も鳩山氏もそうした暫定的な代表選びを否定してきましたから、鹿野氏も△がついてしまうでしょう。小沢氏系の弱点は小沢氏以外に代表選に出られる政治家が現在存在しないことです。ですから、誰かを支持しなくてはいけなくなっています。そうなると、ウルトラCで細野氏を擁立、などということも考えられます。

現在代表選に立候補を表明している、もしくは立候補を取りざたされている政治家たちは何とか忘れられないようにすることが今回は重要です。現在の状況は自民党で言うと三角大福中と呼ばれた、佐藤栄作以降のリーダーたちの群雄割拠の時代のようになっています。自民党は鳩山一郎、石橋湛山、岸信介、池田隼人、佐藤栄作の時代、三角大福中の時代、ニューリーダー(安竹宮)の時代といった世代の移り変わりを経験しています。民主党もこれから新しい時代へと進んでいきます。トロイカ体制の時代から七奉行の時代へ、そして七人の侍の時代へという流れになるでしょう。

それでも変わらないもの(これは自民党時代から変わりませんが)、アメリカのお眼鏡にかなわないと総理大臣になれないということです。

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

●「樽床元国対委員長と鹿野農水相が出馬へ」 

2011年8月11日付 朝日新聞電子版

 民主党の樽床伸二元国会対策委員長(52)は、党代表選に立候補する意向を固め、11日の自らの議員グループ会合で表明する。鹿野道彦農林水産相(69)も立候補に意欲を示し、支持議員らが10日、立候補に必要な国会議員20人の推薦人集めを本格化させた。

 樽床氏は将来の消費増税に賛成だが、東日本大震災の復興財源確保の増税には反対する姿勢。周辺によると、推薦人確保のめどはついているという。鹿野氏は自らのグループを持たず、党内に抵抗感が少ないとして、来年9月の党代表選までの暫定首相として容認する声がある。

 樽床氏は衆院大阪12区選出で当選5回。昨年6月の代表選に立候補し、菅直人首相に敗北した。鹿野氏は衆院山形1区選出で当選11回。昨年9月の菅内閣の改造で2度目の農水相に就任した。

●「首相、辞意明言 民主執行部は代表選日程を調整」

2011年8月10日付 朝日新聞電子版

 菅直人首相(民主党代表)は10日の衆院財務金融委員会で「新しい代表が選ばれた時には総理という職を辞する。そして新たな総理を選んでいただく。そういう段階に入っていく」と述べ、近く辞任する意向を初めて明言した。首相は辞任条件に挙げた特例公債法案と再生可能エネルギー特別措置法案の成立後、速やかに辞任表明する。

 岡田克也幹事長ら民主党執行部は早期に両法案を成立させ、ただちに代表選を実施し、31日の今国会閉会までに新首相を選出する日程を描いている。ただ、特例公債法案などの成立がずれ込めば、代表選や新首相選出が9月に先送りされる可能性もある。

 首相は10日の委員会で両法案について「きちっと成立した時には速やかに次の段階に移る準備に入らなければならない」と答弁。「代表選で新代表が決まれば、私自身が内閣総理大臣として身を処すことが当然必要だ」とも語った。

●「野田財務相、代表選に出馬へ…月刊誌に政権構想」

2011年8月9日付 読売新聞電子版

 野田佳彦財務相(54)は8日、菅首相退陣後の民主党代表選に立候補する意向を固めた。

 野田氏は10日発売の月刊誌「文芸春秋」に事実上の政権構想と位置付ける論文を寄稿し、「時機が来れば、先頭に立つ覚悟だ」と出馬の意向を示す。9日に開くグループの会合で表明する見通しだ。野田氏のグループには約25人が所属しており、立候補に必要な推薦人20人は確保できるとみられる。

 野田氏については、仙谷由人代表代行(官房副長官)ら党幹部が擁立を検討し、前原誠司前外相のグループにも支持する声があり、有力候補になりそうだ。

 野田氏は雑誌論文で、内政では財政規律、外交では日米同盟を重視する考えを示す。財政政策では「東日本大震災を理由に財政健全化への取り組みを先延ばしすることはできない」とし、社会保障と税の一体改革の推進を強調する。エネルギー政策では、首相が表明した「脱原発」路線には立たず、将来的なエネルギー戦略を含めた議論の必要性を指摘する。党代表選では、小沢鋭仁元環境相(57)や馬淵澄夫前国土交通相(50)が立候補に意欲を見せているほか、鹿野農相(69)を擁立する動きなどが出ている。

(2011年8月9日07時09分 読売新聞)

●「民主代表選に重ねて意欲 馬淵、小沢鋭氏」

2011年8月8日付 MSN産経ニュース

 民主党の馬淵澄夫前国土交通相と小沢鋭仁元環境相は8日、菅直人首相の後継を決める党代表選に出馬する意欲を重ねて表明した。

 馬淵氏は大阪市での講演で「古い永田町への挑戦だ。永田町の論理で物事が決まるのではなく、新たな姿を提示したい」と指摘。民主党の支持率低下を念頭に「第2世代、第3世代が党の中興を果たすことが求められている」と強調し、世代交代を訴えた。

 小沢氏はBS11の番組収録で「今は菅首相がまだ続けているので礼節は守りたいが、チャレンジはしたいと思っている」として、菅首相の退陣後に出馬を正式表明したい意向を示した。

●「バイデン米副大統領、22日に訪日 被災地訪問も」

2011年8月5日付 朝日新聞電子版

 米国のバイデン副大統領が今月22~24日の日程で日本を訪問し、菅直人首相との会談や、東日本大震災の被災地への訪問などを予定していることが明らかになった。中国など東アジア歴訪の一環で、当初は7月に予定されていたが、米国の債務上限引き上げ問題への対応のために延期されていた。

 退陣表明している菅首相がバイデン副大統領との会談で、9月前半に訪米してオバマ大統領と会談する予定について、どのように言及するかが注目される。日本外務省の幹部は4日、菅首相の9月訪米の準備状況について、「まだ予定は残っているが、米国との調整は進めていない」と説明した。(鶴岡正寛)

●「民主代表選にはウルトラC必要 石井一副代表」

2011年7月29日付 MSN産経ニュース

 民主党の石井一副代表は28日、首相官邸で枝野幸男官房長官と会談し、特例公債法案と再生エネルギー特別措置法案が成立すれば菅直人首相は退陣するとの認識で一致した。

 石井氏は会談後、記者団に「すぐに民主党代表選をやるのには否定的だ。代表選をやっても誰にやらせるのか展望がない。ウルトラCを考えないといけない」と述べ、新たな党代表の選出方法について検討すべきだとの考えを示し、近く首相と相談することを明らかにした。

(新聞記事転載貼り付け終わり)
by Hfurumura | 2011-08-11 14:53 | 日本政治
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