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翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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政局いろいろ

副島隆彦の“予言者”金融セミナー第2回『大災害から復活する日本』発刊記念講演DVD

副島 隆彦 / 成甲書房



ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方

カンナ,P. /



政局いろいろ_c0196137_171465.jpg


8月末の会期末、菅内閣総辞職、民主党代表選に向けて動きがあわただしくなってきました。民主党代表選については、今のところ、野田氏、海江田氏、馬淵氏、小沢鋭氏が出馬を表明し、鹿野氏が出馬要請を受けています。そして、本日、前原氏が出馬表明を行う予定になっています。私は現在訪日中のバイデン米副大統領が誰に会うかで民主党代表選の流れが決まると思っていましたが、今のところ、候補者たちと会うという予定はないようです。バイデン氏は民主党代表選、つまり日本の総理選びに直接関与しないようです。

前原氏と野田氏は盟友であり、常に行動を共にしてきました。一時期は野田・前原グループという呼ばれ方をしていました。しかし、今回、二人の盟友関係には亀裂が入りました。民主党や国民の間に野田氏の増税とTPPの推進に対して嫌気や嫌悪感が予想外に広がってしまいました。野田氏を評価するのは自民党だけと民主党現執行部だけという奇妙な状況になりました。民主党の人気がこれ以上落ちることを凌雲会系は恐れたのでしょう。彼らにも原因があるのですが。野田氏と前原氏のグループの亀裂は、あれだけ蜜月だった、日本新党と新党さきがけの亀裂と重なる部分があります。両党ともに合併で合意していたのに結局、ケンカ別れとなりました。これは非自民連立政権での首相になるかならないかで細川氏と武村氏がケンカしたからです。前原氏と野田氏が共に日本新党出身というのは因縁を感じます。

戦争の時でも赤十字はつながっています。戦争のときは赤十字のマークを付け、相手方に通告されている病院船を攻撃することは禁止されています。戦時国際法で決められています。ケンカにもある程度の暗黙のルールがあります。相手に命に係わる、もしくは後遺症が残るような傷を負わせることはルール違反です。自民党時代、総裁選挙における派閥間の競争は熾烈を極めました。主に資金面での争いでした。しかし、それでもルールが存在し、あまり行き過ぎる場合は財界や自民党の長老が仲裁に入るということはありました。

また、連絡将校のような人たち、主に派閥の事務総長たちが定期的に会合を持つことで連絡ができるようにしていました。自民党を壊さないためのブレーカーがあったということです。現在の民主党にこうしたブレーカーがあるのかと言われるとよく分かっていません。しかし、民主党内で対極にある前原氏と小沢氏をつなぐ赤十字的な存在はやはり稲盛和夫京セラ会長す。前原氏も小沢氏も稲盛氏との関係が深く、稲盛氏は政権交代を主張し、長年民主党をそして前原氏、小沢氏を支援してきました。

現在の民主党内部の主流派と反主流派の戦いを内戦、内部分裂にまで発展させてはいけません。そうなれば自民党政権に逆戻りとなります。一部の小沢一郎至上原理主義者たちはそれを望んでいるのでしょうか。ひいきの引き倒しをしているという自覚がないので、本当に始末に負えません。小沢氏系と前原氏系が何も仲良くしろと言っているのではないのです。民主党政権を続けていくように望むだけです。

増税について、お隣同士の県の県知事が全く別のことを言うという不思議な現象が起きました。以下の新聞記事にあるように、宮城県の村井知事は増税を主張し、岩手県の達増知事は増税に反対をしています。村井知事は漁業特区といい、増税といい、何か裏があるような主張を繰り返しています。さすが、「トモダチ」作戦の本拠となった仙台空港のある宮城県の知事です。知事は県民の代表であり、県民のために命を懸ける存在ですが、一体誰のために存在し活動しているのか、村井知事に関しては疑問に思うことが多いのです。

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

●「前原氏、稲盛氏に出馬意向伝える「お礼方々あいさつ」」

2011年8月23日付 MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110823/stt11082310270007-n1.htm

 民主党の前原誠司前外相は23日午前、同氏の有力後援者で、民主党と関係が深い稲盛和夫日本航空会長と都内で会談し、党代表選に出馬する意向を伝えた。前原氏は会談後、記者団に「日本航空の問題でお世話になっており、お礼方々(代表選出馬の)あいさつをした」と語った。

 前原氏は22日夜、都内で行われた自らを支持する党内グループ幹部らとの会合で、「(党代表を)私にやらせていただきたい。20年間の政治生命をかけて決断した」と決意を語った。23日夕のグループ会合で正式に出馬を表明する。

●「「臭い物にふた」 宮城知事、復興増税慎重候補者を批判」

2011年8月22日付 MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110822/stt11082213250002-n1.htm

 宮城県の村井嘉浩知事は22日の記者会見で、民主党代表選に出馬を取りざたされている候補者に関し、東日本大震災に絡んだ復興増税に慎重な意見が多いことを「大変残念に思う。臭い物にふたをしろという思いが透けて見える」と批判した。

 村井知事は復興増税の必要性を主張している。会見では「日本のかじ取り役として、具体的にどこまで国が責任を負うのか、どこまで財源を確保するのかを明確にしてほしい」と注文。「苦しいものこそ表に出し、はっきりと党員、国民に問うてほしい」と強調した。

●「「増税する状況にない」安住氏発言に岩手知事」

2011年8月1日付 MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110801/stt11080122390004-n1.htm

 岩手県の達増拓也知事は1日の記者会見で、民主党の安住淳国対委員長が「自治体の首長は増税しないんだから(批判されにくい)。国からお金をもらい、泥をかぶらない」と発言したことについて、「もし泥をかぶれというのが増税せよという意味ならば、被災地は増
税する状況にはない」と述べた。さらに「財政政策は国家の在りように関わる話。それを地方がやるべきだというのは国としては無責任」と訴えた。

●「前原氏出馬論強まる 小沢氏処分解除反対 29日代表選」

2011年8月22日付 朝日新聞電子版

http://www.asahi.com/politics/update/0822/TKY201108210408.html

 菅直人首相(党代表)の後継を決める民主党代表選で、前原誠司前外相の立候補論が党内で強まってきた。前原氏は21日、小沢一郎元代表の党員資格停止処分の解除に反対することを明言した。前原氏は22日にも自らのグループ幹部と協議し、最終判断する見通しだ。

 前原氏が立候補に踏み切れば、前原氏との連携に期待していた野田佳彦財務相は苦しい立場に追い込まれ、代表選の構図が一変するのは確実だ。

 前原氏は21日夜、京都市内で記者団に、自らの立候補について「そう遠くない時期に仲間と相談して最終判断する。いまは白紙の状態で様々な人の意見をうかがっている」と語った。小沢氏の党員資格停止処分については「現執行部の判断を尊重すべきだと思う」と述べ、解除に反対した。

 前原氏は今年3月、在日外国人からの政治献金問題で外相を辞任。この問題の影響なども考慮して、いったんは今回は立候補しない考えを周辺に伝え、前原グループのベテラン議員にも慎重論が強かった。だが、グループ内で野田氏への支持が広がらず、前原氏の待望論が噴出。前原氏は周辺に「自分のグループがまとまって野田氏を推すことは難しいのではないか」との見方を伝えた。前原グループ幹部は21日夜、「立候補の可能性はかなり出てきた」と語った。

 前原氏は20日、野田氏と東京都内で会談したが、自らの立候補については明言を避けた。両氏は17日も会談し、復興増税の先送りを求めた前原氏に対し、野田氏は「何が何でもすぐに増税というわけではない」と説明、支援を要請した。

 野田氏のグループ内では「前原氏が立候補した場合、支援に回る」と公言する議員も出始めており、グループ幹部は21日夜、都内で今後の対応を協議した。

 一方、民主党は代表選日程を「27日告示、29日投開票」に固めた。菅首相が辞任条件とする特例公債法案と再生可能エネルギー特別措置法案の26日までの成立を前提にしたもので、22日の役員会でこうした日程を決定する。これに関連して同党の岡田克也幹事長は21日のNHKの番組で「29日には代表選が終わっていないといけない」と述べた。

 また、自民党の谷垣禎一総裁は21日のNHKの番組で、民主党との大連立について「両方が一緒の政権に入るのは例外中の例外だ」と改めて否定的な考えを示した。

●「グループでの支持できない」 前原氏、野田氏に支援断る

2011年8月21日付 MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110821/stt11082121120008-n1.htm


 民主党代表選で、前原誠司前外相が、既に出馬の意向を固めている野田佳彦財務相に対し、前原グループとしてまとまって野田氏を支持するのは困難と伝えていたことが21日、分かった。

 野田氏は17日に都内で前原氏と会談し、代表選での支援を要請した。20日に2人が再会談した際、前原氏は、自身を支持するグループ議員に「前原氏の出馬」を求める声が強いことを説明し、グループとしてまとまって野田氏を支援するのが難しいと説明したという。

(新聞記事転載貼り付け終わり)
by Hfurumura | 2011-08-23 17:01 | 日本政治
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