翻訳、評論の分野で活動するSNSI研究員の古村治彦のブログ
by Hfurumura
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2010年 05月 06日 ( 1 )

谷岡邦子参議院議員のワシントン訪問についての記事

外交専門誌「フォーリン・ポリシー」誌に日本関連の記事が出ていましたので、ご紹介いたします。鳩山由紀夫首相の側近である、谷岡郁子参議院議員のワシントンでの発言を紹介しています。

谷岡氏は、普天間基地移設問題について、米国の対応の悪さを批判しています。なかなかの人物であると思います。またスポーツ好きにとっては、中京女子大学の学長として、女子レスリングや女子野球に力を入れていることでも知られています。

それでは拙訳をお読みください。

谷岡郁子参議院議員のウェブサイト「参議院議員 谷岡郁子「谷岡チャンネル.com」」のアドレス
http://www.taniokachannel.com/

==========

ある日本の議員からの批判:「オバマ大統領のせいで中国に傾かざるをえなくなるのです」(Japanese lawmaker: Obama pushing us toward China)

「フォーリン・ポリシー」誌(Foreign Policy)電子版 2010年5月4日

ジョシュ・ロギン(Josh Rogin)筆


先月開かれた核兵器に関する国際会議の席上、バラク・オバマ大統領は短い時間ではあったが、日本の鳩山由紀夫首相と会った。その中で、オバマ大統領は鳩山首相に対し、沖縄の海兵隊基地の移転に関する日米間の不一致を解決するという公約を最後までやり遂げる(to follow through)ように求めた。

鳩山首相は自分自身でこの問題の解決を5月までに行うと決めてしまったために、かえってうまくいっていないように見える。日本の議員の中には、海兵隊基地移設問題に対するオバマ政権の対処の方法について公に批判をする人たちが出てきている。

そうした議員の一人が谷岡邦子参議院議員(民主党)だ。彼女は鳩山首相の側近であり、アドヴァイザーも務めている。谷岡氏は、この火曜日(2010年5月4日)にワシントンを訪問し、ここ数ヶ月間も交渉を行いながら一向に解決しない普天間基地移設問題についてのオバマ政権の対処に対して、日本の政治家として最も厳しい批判を行った。

谷岡氏は、イースト・ウエスト・センターに集まった聴衆を前にして次のように述べた。「私たちは心配しています。なぜならアメリカ政府が鳩山首相を同盟国のトップとして遇していないからです。普天間基地問題についてのアメリカ政府の‘一切妥協はしない’という頑なな姿勢。こうした姿勢を取り続けるなら、日本は中国に近づくようになります。私はそのことを大変憂慮しているのです」

ワシントンの日本専門家の中には谷岡氏について次のように言う人たちもいる。「谷岡氏は少数派で、民主党の中の左派である。彼女は平議員であり、政治の世界に入ったのは遅く、参議院議員になったのは2007年のことだ」と。しかし、彼女は鳩山首相と大変近い。また民主党の党内政策決定構造の中では、北米担当の「副マネージャー」をしている。

2006年にブッシュ政権と自民党政権の間で結ばれた合意が問題となっている。この合意は、沖縄の中でも人口密集が激しい地域の真ん中にある普天間基地の飛行場機能を人口の少ない地域に移設するという内容であった。

鳩山氏と民主党は自民党政権が決めた案を変更することを日本の有権者たちに約束した。しかし、その実行を妨げる障壁が出現した。アメリカ側は、自民党が政権を失ったけれども、自民党政権との交わした合意は守られるべきだと、鳩山政権発足以後、一貫して主張してきた。

鳩山政権発足以降、米国防総省と米国務省は秘密裏に日本側と交渉を行っている。オバマ政権は、既存の計画に対する代案を日本側が出してくるのを待っている状況だ。

沖縄では普天間基地の県内移設に対する大規模な反対運動が起きている。この反対運動によって鳩山首相は動きが取りづらくなっている。谷岡議員はこうなったのは米国にも責任があると主張する。

谷岡氏は次のように述べている。「私たち日本人は、オバマ大統領が「あなた方が望むようにやりなさい。あなた方の問題なのだから、あなた方が解決しなくては」と言っていると思っているのです。世論調査の結果を見ると、米軍が日本に駐留することに不満を持つ人の数は増えています。これは大変重要です」

谷岡氏は、オバマ大統領が本当に普天間基地問題に関心を持っているのなら、先月の核兵器に関する国際会議で鳩山首相と、夕食の場で会話ではなく、きちんと話し合いをすべきだった、と述べている。

「オバマ大統領にとって普天間基地が重要な問題であるなら、きちんと話し合いの席に着くべきでした。もし重要な問題でないなら、重要ではないと表明すべきです」

オバマ政権の担当者たちは、一様に現在の普天間基地移設計画の細部を変更することは喜んで検討する、と述べている。しかし、それには「作戦的に実行可能なもの」、という条件がつく。「作戦的に実行可能(operatioally feasible)」というのは、米海兵隊が必要に合致することを意味する。また、「政治的に実行可能(politically feasible)」というのは、日本側の受け入れ先が受容できる範囲を意味している

谷岡議員は、そこにこそ問題があると指摘している。谷岡議員は、「政治的に実行可能な計画などどこにも存在しません」と述べている。

谷岡議員は次のように指摘している。「アメリカ政府は元々の移設計画が実行可能であるという前提で動いています。しかし、元々の計画自体が実行不可能なものなのです」

谷岡議員は、マスコミへの対処で、鳩山首相と民主党がいくつかミスをしたことは認めている。その上で、彼女は日米両国の安全保障が危機に瀕していると主張している。

谷岡議員は次のように述べている。「日米の安全保障関係は、私が考えていたよりもどんどん悪化してきています。日本国民は、その内に、海兵隊だけでなく、全ての基地を返還してもらおう、日本から米軍は出ていってもらおうと言いだすでしょう。」

(終わり)


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by Hfurumura | 2010-05-06 20:47 | 日本政治